清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第133話)

第133話:ビジネス「のうりょく」向上に「3S」を組み込むこと②

 ビジネスの世界では、人間関係に悩むこともあります。実は悩んで考えるのも「悩力(のうりょく)」です。でも一般的に「のうりょく」と言えば「能力」の文字が浮かびます。これは、何かを能率的に「こなす」ための力を言います。対応の方法を理解して実践することですから、Skill(技術・技能)の向上がものを言います。しかし、悩みは単純に解決されるものではなく、個人の想いの深さや広がりによって解決の糸口を考えていく「取り組む」力が必要になります。そのような力は、ある現象をこなす「能力」ではなく、個人が自らの道を拓くやり方を考える「脳力」と捉えることができます。
 
 ある現象や事象を見て、何故そのようなことが起きるのか、あり得るのかを考えることも「のうりょく」のひとつです。自分の体験と照らしながら、考えを巡らせます。そしてある時ひらめく。自分自身は体験していないことであったとしても、解決の筋道が思い浮かぶ瞬間です。決して文献から得た頭の中に蓄積された知識だけではない力が働いているようです。ですから、技術的な方法を知るSkillではなく、個人の考える感度Senseを高めることに繋がります。

 Skill&Senseアップに取り組んだならば、未来に向けて進むべき方向を考えてみたいと思いませんか。自らの心が、どちらの方向を向いているのかの確認です。心が指す、まさに「こころざし=志」を持つことです。

 「思う」だけならば脳を働かせる力でも可能でしょうが、高みに立って先を見るのは「想う」志が必要です。木に登って遠くに目をやる「想う力」をもてるかどうかによって、思考のレベルも異なってきます。言い換えれば「気」の力と捉えることもできます。すると、その人らしさや会社らしさを他の人が感じてくれるものです。

 元気な振る舞いは個人や会社の活力を感じさせ、どこか特有のStyleをかもしだすものです。高い木に登り、はるか先に広がる原野を見ながら、未来をデザインし続けていくことこそが、企業の戦略を考え生み出す行動なのです。(第134話に続きます)

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 2016年11月の九州生産性本部での授業風景
株式会社マップス 
代表取締役 清野 裕司

当ブログの寄稿記事を元に加筆編集しました新書が出ましたので是非お読みください。

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「清野裕司のマーケティング考 風を聴く」

今、経営に新たな思考力が求められています。市場にはどのような風が吹いているのでしょうか。風の音に耳を澄ませていると、次代に向けた風の通り道から、マーケティング思考で未来への道標が浮かんでくるかもしれません。それはまた、自分の心に吹く風の音を聴くことにも繋がるのではないか考えました。

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