清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第173話)

第173話:変化を「みる」マーケティング眼を磨く。

 「現在の市場環境をつぶさにみて、今後の戦略を考えよう」。といった声は、マーケティングの分野で日常的によく発せられる言葉です。ここで言う「みる」とはどのような意味を持っているのでしょうか。漢字で表記すればさまざまあります。「見る/観る/視る/診る/看る」・・・、それぞれに意味を持っています。市場の様子を“みる”のは、これらの複合的な意味になるでしょう。

 先ずは、「見る」ことから始まります。現実に起きている事実を、自分の目で確かめること。単に他人の書いた報告書を読むことで、何となくわかったつもりになるのではなく、実際に起きていることを確認する行為でもあります。

 続いて必要なスタイルは「観る」こと。観劇・観賞という言葉もあるように、対象を明確にして、楽しみながらみることです。問題意識を持って、不思議を発見する姿勢でもあります。更に自らの問題意識を深めるためには「視る」ことが必要になります。細かなチェックリストをもって見直すことです。何を調べるべきか、どこで確認するのかといった視点を鮮明に持っておかないと、時折国会議員の行動が槍玉に上がる物見遊山の視察になってしまいます。

 更にマーケティング・スタッフには「診る」姿勢が必要です。診察の言葉があるように、課題解決の方策を考えながら、現状を再度確認する行為です。そして、実行した後の成果を「看る」ことが続きます。状況の変化がどのような様子であったかを、自分の目で確かめることです。

 マーケティング・スタッフとして、何を見るか、何を感じるか。変化の波は、誰に対しても押し寄せてきています。問題は、その変化をどのような見方で「みて」いるかの姿勢が問われるのです。

 新しい「子の年」も、自らの目と心眼をもって、時代の変化を「みつづけて」いたいと思います。(第174話に続きます)

2016-11-16%ef%bc%9a%e4%b9%9d%e5%b7%9e%e7%94%9f%e7%94%a3%e6%80%a7%e2%91%a0

 2016年11月の九州生産性本部での授業風景
株式会社マップス 
代表取締役 清野 裕司

10冊目の新書が出ましたので是非お読みください。

清野裕司の「ビジネス心論」


今、マーケティング・スタッフには効率よく作業をこなすためのスキルを高めることよりも、幅広い視野で変化を敏感に捉える感度(センス)が問われています。起きている現象を見る目だけではなく、時にもう一つの目(心眼)を開いて、今迄と今を見直し、明日への道を切り拓いて行くように、自らの心に問う学びの志です。
学ぶこと考えることの楽しさを知った自らのビジネス体験を、次代へと歩み行く方々に伝承しておきたいと考えて「心論」と題しました。

※内容の案内/購入手続きはコチラ

Amazon からのご購入はこちら  をクリックしてください。

その他の書籍は下の写真をクリックしてください。

DSC_0165
その他の著書は上の写真をクリックしてアマゾンからご購入ください。