「問題意識」をもって現場百見が基本の姿勢。

第13回:マーケティングは現場の動きを「見て考え動く」ことです。

seino1221

「問題意識」をもって現場百見が基本の姿勢。

マーケティング・スタッフにとって必要な日々の行動は、常に問題意識を持つということです。問題と聞くと、何となくマイナスの要素を探るような印象がありますが、そうではなく、現在の状況に対する「何故?」の質問を繰り返す「自問自答」の姿勢を持つことをいいます。

そして実践は、常に「現場優位」。今何が起きているのかは、聞くだけではなく見ること。見たならば考えること。そして考えたなら、小さなことでも構わないので実行してみること。

実行無くしては、次への答えも結果も見ることが出来ません。(第14回に続きます)

2016-11-16%ef%bc%9a%e4%b9%9d%e5%b7%9e%e7%94%9f%e7%94%a3%e6%80%a7%e2%91%a1

 11月の九州生産性本部での授業風景

株式会社マップス 
代表取締役 清野 裕司

当ブログの寄稿記事を元に加筆編集しました新書が出ましたので是非お読みください。

%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b91

「清野裕司のマーケティング考 風を聴く」

今、経営に新たな思考力が求められています。市場にはどのような風が吹いているのでしょうか。風の音に耳を澄ませていると、次代に向けた風の通り道から、マーケティング思考で未来への道標が浮かんでくるかもしれません。それはまた、自分の心に吹く風の音を聴くことにも繋がるのではないか考えました。

※内容の案内/購入手続きはコチラ

http://www.mapscom.co.jp/kazewokiku.html


エコノミスト永濱利廣の経済コラム (第93話)

第93話:日本経済を占う上で、2017年の着目すべきイベント

 2016年の日本経済は実質GDP成長率が3期連続でプラス成長になる等、表面上持ち直しの動きを見せた。しかし、プラス成長の主因は輸入の減少や個人消費の底入れであり、一方で海外経済の減速や円高等に伴う設備投資の停滞が成長率の足を引っ張ったため、自律的な回復とは言えない。

 こうした中、2016年秋以降になって漸く主要国の生産循環が上向き始めてきた。背景には政策効果等による中国経済の回復や原油価格の戻しがある。従って、世界的な生産循環の好転と期待インフレ率の上昇を加味すれば、2017年の日本経済は2016年よりやや好転することが見込まれる。

 しかし、トランプ大統領就任による政策の不確実性には注意が必要だ。後に指摘するが、金融市場の変動や通商政策の行方を通じた米国経済次第では、上振れ・下振れ双方のリスクがある。

 このため、2017年の着目すべきイベントは海外が中心となろう。最大の注目イベントは1月の米国新議会・新政権の誕生である。トランプ氏の経済政策は、大型の減税やインフラ投資等をはじめ、大型の財政政策を計画している。このため、トランプ政権の大型財政政策の規模やメニュー等を巡る議会との調整には注目だろう。

 一方でトランプ氏は、NAFTA再交渉やTPPからの撤退等、貿易障壁の導入や厳格な移民政策も主張している。こうした保護主義的な傾向の強さ等は、議会共和党と距離がある。ただ、通商政策は大統領権限を発揮しやすい分野であり、議会の制御が効きにくいという意味では、保護主義化のリスクは小さくない。従って、トランプ氏の過激な提案を議会がどこまで修正できるかも焦点となろう。

 日本経済への影響としては、大規模な財政支出の期待で円安株高が持続されれば日本経済を押し上げる一方で、NAFTA脱退や厳格な移民政策が実行されれば、世界貿易の下押しを通じて日本経済にも悪影響が波及する可能性もあるので注意が必要である。

 欧州でも、2017年は議会選挙などの政治イベントが目白押しだ。いずれの国でもEUに懐疑的な政党の勢いが増しており、欧州政治不安への懸念が燻っている。3月には英国とEUの離脱協議開始やオランダの下院選挙があり、EU会議政党である自由党が第一党となる可能性がある。4~5月にかけてはフランスで大統領選挙があり、こちらもEU会議政党である国民戦線のルペン党首が決選投票に進む可能性が高い。更に8~10月にかけてはドイツ議会選挙があり、現与党が議席を減らす可能性が高い。更に、今月4日の国民投票で憲法改正案が否決されたイタリアでも政局が流動化している。

 従って、こうした米欧政治の不確実性の高まりが、賃上げ抑制や設備投資先送り等を通じて日本経済の下押し要因になりうることが懸念される。また、今後のトランプ氏の言動や欧州政局次第では市場が大きく変動するリスクもあることには注意が必要だろう。(第94話に続きます)

永濱 利廣 氏

第一生命経済研究所
経済調査部 首席エコノミスト
永濱利廣

エコノミスト永濱氏の新刊も是非お読みください。
60分でわかる「マイナス金利」
第一生命経済研究所
首席エコノミスト:永濱利廣(監修)

mainasu2016年1月29日に日銀の金融政策決定会合で決定され、2月16日から実施された「マイナス金利」。

プラスであることが当たり前の金利がマイナスになるとは、いったいどういうことなのか?

日本の経済を再生する原動力となるのか?

そして、私たちの生活にどのように関係するのか?

誰もが疑問に思うことを、Q&A方式を用いて簡潔に解説していきます。
(ご購入はお近くの書店か本の表紙をクリックしてください。)

清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第105話)

第105話:「技」を磨くよりも「芸」を深めることが大切です。

 ビジネスパーソンには実にさまざまなタイプがいるもの。年齢だけの差ではなく、キャリアの差でもなく、その人なりのこだわりの差によるものかもしれません。同じことを聞いても、人によってその回答の様子が違って聞こえてくるのですから、振る舞いの差なのかも知れません。

 決して技術のレベル差があるとは思えません。パソコンのキーボードをブラインドタッチで出来るからといって、その人から先鋭的なマーケティングの考え方が聞こえてくるわけではありません。逆もあります。パソコンはおろか、携帯やスマホも持ち歩かないにもかかわらず、たまにはあの人のマーケティング・センスに出会いたいと思わせる人がいます。その差は何でしょうか。

 マーケティングには、市場の動きなどに関する調査結果をいかに読み取るかの、操作的な技術が必要な場合があります。あるときは統計学的なアプローチであり、あるときは社会心理学的なアプローチです。しかし、いかに操作を学んでも、問題はその結果をどのように読み取り、解釈したかです。そこには、他人が気付かない何がしか、その人なりの感度や感性が働いているものです。小手先の技術では解決できない、人間的な発想であったり感度の違いであったりします。伝統芸能の世界に通じるものがあるのかもしれません。

 落語家は多くの噺を自らに取り込み、自分なりの話法で芸を磨きます。歌舞伎役者は立ち居振る舞いから、伝統的な形式美を自分なりのものへと仕上げていきます。言葉で詳細に語り継ぐことのできない「芸」の世界。同じ噺を聞いても、笑えるものと、ちっとも面白みを感じないものがあります。同じ場面でありながら、演者によって感銘を受けたり、さっぱり何も感じない舞台もあります。これらも「芸」の違いでしょう。

 ビジネスのスタイルも芸風の違いがあります。同じマーケティング・テーマが何ともダイナミックなものとして共感されるもの。理解に苦しむ解釈。そこには、伝えるべき人の人間性から醸し出される芸があります。決して表層的に身についた技ではなく、底流にある本人のこだわりを持つ職業人としての「業」であろうと思います。「技」先行型のマーケティング・スタッフよりも、個人的な「芸」を見せるスタッフとの会話には、お互いの気付きがあるものです。(第106話に続きます)

2016-11-16%ef%bc%9a%e4%b9%9d%e5%b7%9e%e7%94%9f%e7%94%a3%e6%80%a7%e2%91%a2

 11月の九州生産性本部での授業風景

株式会社マップス 
代表取締役 清野 裕司

当ブログの寄稿記事を元に加筆編集しました新書が出ましたので是非お読みください。

%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b91

「清野裕司のマーケティング考 風を聴く」

今、経営に新たな思考力が求められています。市場にはどのような風が吹いているのでしょうか。風の音に耳を澄ませていると、次代に向けた風の通り道から、マーケティング思考で未来への道標が浮かんでくるかもしれません。それはまた、自分の心に吹く風の音を聴くことにも繋がるのではないか考えました。

※内容の案内/購入手続きはコチラ

http://www.mapscom.co.jp/kazewokiku.html


エコノミスト永濱利廣の経済コラム (第92話)

第92話:不動産・REIT市況動向を踏まえた資産運用の際のポイント

 不動産株やREITは底値を探る展開が続いている。背景には、2017~2018年にかけての大型ビル完成に伴う空室率の上昇懸念や、マンションの売れ行き低迷に伴う在庫増等があると推察される。

 一方、日銀が新たに打ち出した10年国債利回り0%をターゲットにイールドカーブをコントロールする方針は量的緩和の縮小とネガティブに捉える向きもある。しかし、今後にマイナス金利深堀の可能性もあり、不動産・REIT市況にとってネガティブとは決めつけられない。特に、このところの不動産・REIT市況はCPIと連動性を強めており、インフレ期待の低下とともに市況が悪化してきただけに、インフレ期待の動向が注目されよう。そして、日本経済の回復や日銀が目標とする消費者物価上昇率2%達成に向けては、為替動向が鍵を握るため、2017年の不動産・REIT市況も米大統領選後の政治や日米の金融政策の行方に大きく左右されることになろう。

 足元では、長期金利の上昇を受け、不動産・REIT市況に対しネガティブな反応が出ている。しかし、日銀の枠組み変更については、10年国債利回りがゼロ%を超えて上昇しない蓋然性が高まったとの解釈もでき、不動産・REIT市況にとって悪くないとの見方もできる。従って、米国が2017年以降の緩やかな利上げペースを明確に打ち出し、国内でも不動産・REIT市場で長期金利が0%以上は上がりにくいという見方が強まれば、不動産・REIT市況の調整は2017年に一旦収まる可能性もあろう。

 ここもと、世界経済の不透明感が軽減して以降はGDPギャップも順調に縮小しており、このまま原油価格が下がらなければ再来年頃にはデフレ脱却宣言が出せるところまで来ている。デフレから脱却するということは、日本経済が安定的なインフレ経済に移行することを意味している。つまり、持続的に物価が上がっていくため、何もしなければ現金の価値が下がることになる。特に、マイナス金利下で銀行預金や現金で資金を保有していては価値が目減りすることになる。つまり、余剰資金は現預金以外の形で持つことが、インフレ時代の資産運用の基本となる。

 具体的には、インフレヘッジが重要となる。インフレヘッジに適した金融資産の代表が株や不動産である。しかし、人口減少局面にある今の日本では、全国津々浦々で不動産の価格が上がることは考えにくいため、積極的には勧められない。ただし、REIT(不動産投資信託)の場合、専門家が収益性を考えて、商品設計をしているため、投資先として株と同様に候補になるだろう。

 もう一つが円安対策である。インフレになって現金の価値が下がるということは、日本では円の価値が下がりやすくなることも意味している。従って、目減りしないように外貨建ての資産を持つことも重要になろう。特に米国では利上げのタイミングを世界中の市場関係者が固唾を飲んで見守っている。アメリカの長期金利次第では、ドルに対して更に円安が進む可能性もあるため、資産を外貨でも持っておくことも重要になるだろう。(第93話に続きます)

永濱 利廣 氏

第一生命経済研究所
経済調査部 首席エコノミスト
永濱利廣

エコノミスト永濱氏の新刊も是非お読みください。
60分でわかる「マイナス金利」
第一生命経済研究所
首席エコノミスト:永濱利廣(監修)

mainasu2016年1月29日に日銀の金融政策決定会合で決定され、2月16日から実施された「マイナス金利」。

プラスであることが当たり前の金利がマイナスになるとは、いったいどういうことなのか?

日本の経済を再生する原動力となるのか?

そして、私たちの生活にどのように関係するのか?

誰もが疑問に思うことを、Q&A方式を用いて簡潔に解説していきます。
(ご購入はお近くの書店か本の表紙をクリックしてください。)

PR 清野裕司 氏 新刊のご紹介

12月に出版されました清野裕司先生のご本をご紹介させていただきます。

2014年から経営者やIR/PR、マーケティング関係の方々に海外に向けて情報を発信したり、販売したりするためのヒントになるようなことをご提供できればと思い、ブログ「ザ・九州特区」をスタートさせました。このブログで、マーケティングの記事を2年に渡り、寄稿していただいたのが、清野裕司先生です。

このたびこれらの記事を、先生が加筆編集し発刊することになりました。

筆者の清野先生はこの本で、世の中の出来事や変化を見るのではなく、「風を聴く」ことだと私たちに伝えています。風を聴くとは同時に風の心地よさを感じたり、寒さを感じたりすることができるからでしょう。「感じる力は新たなものを生み出す脳力(能力)」だと、先生は言っています。まさに体感していろんなことを「気づく」ことが大事だと。雨が降って来て、慌てて通りすがりの店で100円傘を買う。これをやめ、あえて濡れてみることの大事さがあるような気がします。
それが、経営やマーケティング、そしてコミュニケーションの一歩となります。

是非、お読みいただければ、弊社としてもこの上ない喜びです。

2016年12月吉日
株式会社ジパング・ジャパン 
代表 吉野 晋吾

%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b91

「清野裕司のマーケティング考 風を聴く」

今、経営に新たな思考力が求められています。市場にはどのような風が吹いているのでしょうか。風の音に耳を澄ませていると、次代に向けた風の通り道から、マーケティング思考で未来への道標が浮かんでくるかもしれません。それはまた、自分の心に吹く風の音を聴くことにも繋がるのではないか考えました。

※内容の案内/購入手続きはコチラ

http://www.mapscom.co.jp/kazewokiku.html