清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第86話)

第86話:「広告新聞」を見て、新聞の役割は何かを考えました。

 ある日の午後の出来事。その日の夕刊は、一面の一部を斜めに読んでそれ以外は全く眼を通しませんでした。どの紙面を見ても、これ見よがしに同じメーカー、同じ商品の広告が続いたからです。新聞とは何か。新しい情報にゆっくりとアクセスして、自分なりの所感を多くの事実から読み解こうとする時もあれば、娯楽やスポーツのコメントにひと時のやすらぎを感じることもあります。しかし、当日のそれは購読者の自由な意志を全く無視した紙面でした。

 広告がこの世に不要と思ったことはありません。心が豊かになることがあります。ものごとを考える糸口を教えてくれることがあります。そして何より、今までに知ることの無かったモノやサービス、そして場所や人を教えてくれます。低廉にして深みのある情報を提供してくれるメディアであり、最近の若者が新聞を定期購読しない傾向が高まっていることに、残念だと思ったこともあります。

 しかし、余り美しくイメージを広げすぎていると、しっぺ返しがあるもの。

 一社一商品の広告が占拠した新聞では、新しいことを聴こうとの思いにはなりません。眼で字を追い、字の刺激から自分の脳の記録が書き換えられていくのであれば、眼で聴くメディアを今の時代の中から自由に選択すれば良い、ということを教えて貰ったような気がします。じっくりと眼で読んでいても、周りの広告の色や文字が自然と眼に入ってきます。邪魔である。静寂な空間上の時間のやり取りに対して、苛立ちすら感じさせる景色になってしまいます。

 新しさを集中的に説明しようとして、トライアルの需要を刺激しようとする施策に反論があるわけではありません。しかし、紙面を制覇したような顔つきの商品と、その状況を甘んじて受け容れている新聞の顔が良くないと思います。新しさを紹介した商品。少なくとも、私はその登場の場面で既に嫌気がさして、どこで出会っても買おうとは思いません。(第87話に続きます)

 

清野氏 法政大学 講義

株式会社マップス 代表取締役 清野 裕司

Eメール: maps@mapscom.co.jp

URL: http://www.mapscom.co.jp

 

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原秀治の“わくわくイノベーション”コラム/柔らかい発想(第39話)

第39話:尖った人財(イノベーター)

 新しい秩序や価値を創りだす人を「イノベーター」と言います。

 21世紀に求められる企業人財は、グローバル、リーダー、イノベーターの3種類のタイプがありますが、今回はイノベーターについてのお話しです。

 

 国内市場の縮小とグローバル化が進み続け、21世紀の企業を取り巻く環境が大きく変化する中、1人の尖った人財(イノベーター)の出現によりビジネスのルールが変わることで、変化できない国内企業や組織が淘汰されています。そして、従来のやり方から変化できずに業績悪化など苦しんでいる企業・組織が多いのが現状です。

 なぜ、変化できないのでしょうか?理由の1つには、成長時代の仕事のやり方から抜け出せない。考え方と行動を変えきれない。つまり、古い体質が組織や個人の内に染み付いていて、「変化など必要ない。変化は無理。」という固定概念があるからです。

 

 私も、ある組織で長年サラリーマンとして働いていたので、独立後は、従来の仕事のやり方から考え方と行動を変化していくことに苦労しました。

 魚釣りに例えると、サラリーマン時代は、釣り堀内で釣りを競い合っていたようなもので、場(釣り堀)と魚・竿・餌などが与えられた環境でした。

 独立後は、大海に出て漁をする漁師に似ていると感じています。常に変化する天候や厳しい自然界の中で、どうすれば安定的に漁獲高を確保できるかを自らが考えて行動し、うまくいかなかったら再び考え、仕事のやり方を変えていかなければ生き残れません。

 

 21世紀は、国内市場が縮小していくので、経営者や社員の誰もが大海の中で生き残れるかどうかを創意工夫するサバイバルな時代なのです。生き残るためには、ハングリー精神のある人財の育成と確保が必要です。

 

 家庭環境でも変化が重要です。「可愛い子には旅をさせよう!」という諺があるように、親は子供を実家からの通勤範囲内など1つの地域内に止めようとするのではく、広い世界や尖った人財に出会い揉まれる環境に送り出すことが必要なのです。

 そういった環境の中で揉まれた「尖った人財」が、再び地域に起業などすることで、地域や企業の存続は可能となるのです。

 

 「尖った人財の育成や確保をどうするか?」イノベーションへの大切な問いです。(第40話に続きます)

 

☆わくわくイノベーション塾の開催日程

・天神会場 :毎月第3水曜日18:30〜20:00予定

・北九州会場:毎月第2土曜日13:30〜16:30予定

・久留米会場:毎月第3金曜日19:00〜20:30 予定

 

  • 各会場により、カリキュラム内容が異なります。随時、募集していますので、お気軽に㈱ビズ・ナビ&カンパニー原までご連絡ください。

連絡先Eメール(原):shuji@biznavi.co.jp

 

原 秀治 氏

原 秀治 氏

株式会社ビズ・ナビ&カンパニー

シニア・コンサルタント 原 秀治

Eメール:shuji@biznavi.co.jp

URL: http://www.biznavi.co.jp/

FAAVO福岡:https://faavo.jp/fukuoka

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☆原 秀治(はら しゅうじ)

☆所属コンサルティング会社

株式会社 ビズ・ナビ&カンパニー

・シニア コンサルタント(MBA)

・FAAVO福岡(ファンド最高運営責任者)

・わくわくイノベーション塾(主宰者)

 

☆専門領域 (企業コンサルティング&研修講師)

・イノベーション

・問題解決

・意思決定

 

☆開催セミナー&研修(主な実績)

・「わくわくイノベーション塾」毎月開催

・「地域×クラウドファンディング活用セミナー」随時開催

・「アイデア発想☓未来シナリオ」ワークショップ

・「問題解決思考法」研修

・「問題解決のビジネス交渉術」研修

・「ロジカル シンキング」研修

・「クリエイティブ シンキング」研修

・「アイデア実現!ビジネスモデル作り」研修

・「プレゼンテーション力向上」研修

・「ファシリテーション力向上」研修

 

☆株式会社 ビズ・ナビ&カンパニー

・福岡市中央区舞鶴3-1-10 セレス赤坂門4F

・tel:092-761-6130

・HP:http://www.biznavi.co.jp/

 

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エコノミスト永濱利廣の経済コラム (第62話)

第62話:社会保障費の伸びを抑制するための具体案

 政府は、経済財政諮問会議で、2020年度までの財政健全化に向けて、社会保障費の伸びを抑制していくための具体案を打ち出している。

 まず一つ目は、価格の比較的安い後発医薬品、ジェネリックの利用の拡大である。添加物などを除いて先発薬とほぼ同じ有効成分だが、日本でのジェネリックのシェアは現在約55%となり、欧米に比べるとかなり低い水準となっている。これを2018年度から2020年度の早い時期までに、欧米並みの80%以上に上げるという目標を掲げるとしている。これが実現すれば、医療費は年間に1.3兆円削減され、患者負担も軽減される。

 また、医療機関の外来の窓口で支払う負担を増やすことが検討されている。現在は、かかった医療費のうちの1割から3割を窓口で支払うことになっているが、これに上乗せして定額の負担を求めるというものである。患者負担を増やして、医療機関を頻繁に受診する患者を減らそうという狙いである。

 加えて、公的な医療保険の対象となる薬の範囲を狭めようという案も出ている。具体的には、市販されているものと同じ有効成分の医薬品、例えば、湿布や目薬、うがい薬、漢方薬などを保険の適用から外し、医療機関で処方された場合は全額自己負担、あるいは、負担割合を例えば1割から2割へと引き上げようというものである。市販薬を購入する人を増やして病院に行く人が減れば医療費を抑制できるというのが政府の狙いである。

 しかし、負担を増やすことや保険で受けられる薬の範囲を多少狭めたりすることだけで医療費を抑制しても、やはり限界がある。そのため、次なる手として導入が考えられるのが、世代内の支え合いの強化である。今の日本の社会保障制度は、現役世代がリタイアした世代を支える構造、つまりは世代間の支え合いが基本になっている。しかし、少子高齢化が進む日本では、これ以上現役世代に負担を求めることはできない。

 そこで、世代間の負担のバランスをとるために、高齢者の窓口負担の引き上げの検討も避けられないだろう。具体的には、75歳以上の人たちの窓口負担を1割から2割に上げようという案である。また、経済的に余裕のある高齢者には応分の負担をしてもらうような形に、システムが変更されると予想される。具体的には、経済力に応じた負担に変えていくために、預貯金などの資産も含めて、負担割合を決めようという案である。そのためには、厳重な情報管理のもとでのマイナンバーの活用が前提となるだろう。

 今年から納税者番号制度が導入され、国民の所得を国がある程度把握できる体制が整うが、これなどは、先に説明した世代内の支え合いを進めるための準備に他ならない。将来的には国は個人の銀行口座も把握し、資産まで管理するようになると、既にいくつかのメディアで報道されているが、おそらくその方向で進むだろう。(第63話に続きます)

 

永濱 利廣 氏

第一生命経済研究所

経済調査部 首席エコノミスト

永濱利廣

 

エコノミスト永濱氏の新刊も是非お読みください。

60分でわかる「マイナス金利」

第一生命経済研究所

首席エコノミスト:永濱利廣(監修)

mainasu2016年1月29日に日銀の金融政策決定会合で決定され、2月16日から実施された「マイナス金利」。

プラスであることが当たり前の金利がマイナスになるとは、いったいどういうことなのか?

日本の経済を再生する原動力となるのか?

そして、私たちの生活にどのように関係するのか?

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さて、本日下記の書籍が出版となりましたので、ご案内させていただきます。

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清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第85話)

第85話:年度替わりの4月は「志」の季節でもあります。

 新しい動きを実感する季節を迎えました。暖冬傾向の影響でしょうか、冬でも縮こまるような姿勢は少ないものの、やはり身も心も弾むのは、桜の開花と共にある4月です。周りの景色の中に、それまでとは違った存在の人種が入り混じるのもこの季節。フレッシャーといわれる新社会人の姿です。

 学生時代そのままの髪型でスーツを着込んでいるからか、何となく不似合いな雰囲気が残ります。それも止む無しでしょう。卒業謝恩会で見られる女子学生の着慣れない着物姿に似ています。今までの日常と異なる時の流れの中に身を置くことになります。当然、リズムも異なったものにならざるを得ないもの。姿かたちは、まだ板につかないものの、その心の中にあるものに大いに期待したいものです。

 未来に向けて描いているであろう自分自身の姿。自らの心が、どちらの方向を向いているのかを確認して欲しいと思います。心が指す。まさに「こころざし=志」です。何となく茫洋とした意志かもしれません。「自分探し」という言葉も聞きます。自分が何に向いているのか分からないので、固有の職を持つことなく、自分の可能性を探すとか。しかし、考えをいくら巡らせたところで、自分自身の実体が浮かんでくるとは思えません。先ずはやってみることではないでしょうか。

 好きなことを一生続けられると幸せ、とも言われます。しかし、志は決して好きなことばかりを迎え入れてはくれません。嫌なこともある。意に沿わないこともある。ただ、嫌だと思ったことも、次なる自分を生み出す術と心得た時に、嫌なことではなくなるものです。自分の心と会話をしたかどうかが問われています。

 「心こそ、心惑わす心なれ。心に心、心許すな」と昔から言われます。心が指し示す方向を持った若者に、この4月、何人出会うことがあるのか、心してその時を待ちたいと思っています。(第86話に続きます)

 

清野氏 法政大学 講義

株式会社マップス 代表取締役 清野 裕司

Eメール: maps@mapscom.co.jp

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