マーケティングで問われるのは多様な「のう力」である。

第1回: マーケティングで問われるのは多様な「のう力」である。

〇 ビジネスの環境は変わろうとしている。

〇 マーケティング実践に求められる「のう力」の幅が広くなってきていることを認識しなければならない。

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ビジネス「のう力」を考えてみた。

一般的にみれば、ビジネス体験を積み重ねていくと、顧客との関係も徐々に深まり、業界の知識を身に付け、更なる成長への推力に火を点ける時ですが、往々にしてビジネスの曲がり角にさしかかる時でもあります。

その大きな問題は、何事につけ「つもり」に陥ることにあります。「つもり」を打破するにも多様な「のう力」のアップ=「ビジネス・センスアップ」が求められます。

今、マーケティング・ビジネスに求められるのは、効率を高める「能力」に限るものではありません。(第2回に続きます)

 

清野氏 法政大学 講義

株式会社マップス 代表取締役 清野 裕司

Eメール: maps@mapscom.co.jp

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清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第87話)

第87話:物言わずとも語りかけてくるモノがあります。

 実に多くの商品に囲まれて生活しているということを、ふと実感する場面があります。家に居るときには感じないのですが、近くのスーパーや家電量販店に行き、自分の求める商品を探している時。また、ちょっと喉が渇いたので自動販売機で飲み物を買おうと機械の前に立った時。これほどまでに、似た商品が多種類あるのかと、ため息が出ることすらあります。

 マーケティング・スタッフとして多くの商品やサービスの中から、自分たちの生み出したものの差別的優位性をいかに伝え、いかに理解・納得されて購入してもらえるかを常に考える者としては、これだけ溢れかえった商品の中で、有意な差を示すことの難しさを実感する時です。しかし、多くの商品が並んでいる現実を、じっと見詰めていると、中にはこれは売れないだろうなぁ・・・と思わせるものがあります。どこが悪いというわけではないのですが、何となく訴えてくる力を感じない。ただ何となく棚に並んでいる。話しかけることもなく物静かなのです。それでは、手ののばしようもありません。

 一方できらきらと輝いて見えるものがあります。決してテレビ・コマーシャルで賑やかに自己主張しているわけではなく、新聞や雑誌に自分の姿をさらけ出しているわけでもないにもかかわらず、何かを話しかけてくるのです。パッケージのデザインがそのように見えることもありますし、周りに飾られた陳列レイアウトもあります。そして、そのときの状況にあった登場感も。要は、そのモノの持つ存在感です。その折には不要なものでもつい購入していることがあります。

 一方、最近のデパートでは、商品は物静かなのですが、取り巻きの販売担当者がモノを言います。しかも、相手である顧客を無視した一方通行の物言いです。もう少し、静かにしてもらえないかと思うとき。人が物言わずとも、存在感のある商品は、自ら声を発しているのですから。(第88話に続きます)

 

清野氏 法政大学 講義

株式会社マップス 代表取締役 清野 裕司

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エコノミスト永濱利廣の経済コラム (第64話)

第64話:「マイナス金利」は我々にどんな影響を及ぼすのか?

 今年1月、日銀はマイナス金利の導入を決めた。これまで日銀は、金融機関が保有する国債を購入することで市中に回るお金の量を増やそうとしてきた。いわゆる「量的質的金融緩和」である。ただ、すでに日銀は日本にある国債の3分の1を持っている状況である。このまま永遠に買い続けることは難しくなるため、量的質的緩和に対するマーケットの期待は徐々に薄らいできた。その手詰まり感を解消しようとしたのがマイナス金利である。

 マイナス金利というと、我々が銀行に預けている預金にマイナスの金利がついて、逆に銀行に利息を支払わなくてはいけないと考える向きもある。しかし、それは早計である。マイナス金利が適用されるのは、銀行が日銀に預けている当座預金の一部である。

 銀行は、預金者から預かっているお金の一部を「法定準備預金」として日銀の当座預金に預けている。また、日銀は量的質的緩和によって、銀行が保有している国債を大量に購入している。銀行には国債を売った代金が入るが、0.1%の金利がつく日銀の当座預金にとりあえず預けている。そうして膨らんだ当座預金が現在、約260兆円ある。

 日銀が銀行の持つ国債を購入するのは、銀行に流通現金を持たせて企業や個人への貸し出しや投資を増やすためである。しかし、日銀がいくら国債を買っても、資金が当座預金に眠ったままになっていては不十分。そこで今回、日銀は当座預金の一部にマイナス金利をつけることにした。当座預金に預けたままでは手数料を取られて損をするため、貸出先や投資先を積極的に見つけて貸し出しや投資を増やすべきというわけである。

 しかし、これには日銀の別の思惑もある。それは、「円高阻止」である。為替はさまざまな要因で決まる。中でも影響が大きいのは2国間の金利差である。金利の高い国と低い国があれば、高い国で預けたほうが利息を多くもらえるため、金利の高い国の通貨が買われる。仮にアメリカの金利が変わらず、日本の金利が下がれば、ドルを持つほうが得なためドルが買われて円安に動く。円安になればグローバル企業の連結決算の利益が増え、株価も上がる。日銀がマイナス金利を導入した狙いはここにある。

 思惑どおりにいかなかったのは、タイミングが悪かったからである。マイナス金利導入を決めたのは、中国経済の失速、原油安などが重なって、世界経済の不透明感が増していた時期である。世界経済の不透明感が増すと、リスク資産である株より安全資産の債券にお金が流れる。国債が買われて価格が上がると、逆に国債の金利は下がる。このとき日米の国債金利が同じだけ下がれば問題ないが、日本国債の長期金利はもともとゼロに近いため、アメリカ国債に比べて金利の下げ幅は小さく、日米の金利差は縮まった。それが円を買う動きにつながり、円高株安を招いた。

 マイナス金利の導入だけなら、円安株高に動く。しかし今回はその効果を相殺して余りあるほど世界経済の不透明感が強かった。いま足元では、世界経済の不透明感が払拭されつつある。このため、これからマイナス金利の効果が徐々に顕在化してくるはずである。(第65話に続きます)

永濱 利廣 氏

第一生命経済研究所 
経済調査部 首席エコノミスト
永濱利廣

エコノミスト永濱氏の新刊も是非お読みください。
60分でわかる「マイナス金利」
第一生命経済研究所
首席エコノミスト:永濱利廣(監修)

mainasu2016年1月29日に日銀の金融政策決定会合で決定され、2月16日から実施された「マイナス金利」。

プラスであることが当たり前の金利がマイナスになるとは、いったいどういうことなのか?

日本の経済を再生する原動力となるのか?

そして、私たちの生活にどのように関係するのか?

誰もが疑問に思うことを、Q&A方式を用いて簡潔に解説していきます。
(ご購入はお近くの書店か本の表紙をクリックしてください。)

原秀治の“わくわくイノベーション”コラム/柔らかい発想(第40話)

第40話:クラウドファンディングによる復興応援プロジェクト

今回は、地域クラウドファンディングFAAVO(ファーボ)福岡の起案者として執筆させて頂きます。

先日の熊本と大分の地震の発生を受け、FAAVO福岡では、クラウドファンディングを通じて「平成28年熊本地震(九州中部地震)」により被害を受けた皆様へ少しでもお力になれるよう、「熊本・大分の復興支援金」という形でご支援を募集させて頂いています。

地域クラウドファンディングFAAVOでは、現在全56ネットワークあるFAAVOネットワークを活かし、全国各地の皆様から熊本と大分の皆様へ復興支援のもととなる義援金を集め、少しでも早く被災された皆様が元の生活へ戻れるようにお力添えをしたいと考えております。

なお、FAAVOを運営する株式会社サーチフィールド及びFAAVO福岡を運営する「株式会社ビズ・ナビ&カンパニー」は今回のプロジェクトにおいては成功報酬を一切差引かず、現地の活動に支援します。

私も、偶然、実家の大分に帰省していたのですが、九州では初めてという地震の揺れを経験しました。深夜から早朝まで何度も地震が発生しました。震源地に近い人々は、もっと恐ろしい思いで夜を過ごしたことでしょう。
中には、家屋も崩壊しているなど、多くの人や地域が苦しんでいます。

短期間での緊急支援プロジェクトです。どうぞご支援宜しくお願いします!(第41話に続きます)

熊本&大分の復興応援プロジェクトの内容(FAAVO福岡)
https://faavo.jp/fukuoka/project/1251

「今、自分にできることは何か?」イノベーションへの大切な問いです。

☆わくわくイノベーション塾の開催日程

・天神会場 :毎月第3水曜日18:30〜20:00予定

・北九州会場:毎月第2土曜日13:30〜16:30予定

・久留米会場:毎月第3金曜日19:00〜20:30 予定

 

  • 各会場により、カリキュラム内容が異なります。随時、募集していますので、お気軽に㈱ビズ・ナビ&カンパニー原までご連絡ください。

連絡先Eメール(原):shuji@biznavi.co.jp

原 秀治 氏

原 秀治 氏

株式会社ビズ・ナビ&カンパニー

シニア・コンサルタント 原 秀治

Eメール:shuji@biznavi.co.jp

URL: http://www.biznavi.co.jp/

FAAVO福岡:https://faavo.jp/fukuoka

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☆原 秀治(はら しゅうじ)

☆所属コンサルティング会社

株式会社 ビズ・ナビ&カンパニー

・シニア コンサルタント(MBA)

・FAAVO福岡(ファンド最高運営責任者)

・わくわくイノベーション塾(主宰者)

 

☆専門領域 (企業コンサルティング&研修講師)

・イノベーション

・問題解決

・意思決定

 

☆開催セミナー&研修(主な実績)

・「わくわくイノベーション塾」毎月開催

・「地域×クラウドファンディング活用セミナー」随時開催

・「アイデア発想☓未来シナリオ」ワークショップ

・「問題解決思考法」研修

・「問題解決のビジネス交渉術」研修

・「ロジカル シンキング」研修

・「クリエイティブ シンキング」研修

・「アイデア実現!ビジネスモデル作り」研修

・「プレゼンテーション力向上」研修

・「ファシリテーション力向上」研修

 

☆株式会社 ビズ・ナビ&カンパニー

・福岡市中央区舞鶴3-1-10 セレス赤坂門4F

・tel:092-761-6130

・HP:http://www.biznavi.co.jp/

 

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エコノミスト永濱利廣の経済コラム (第63話)

第63話:マイナス金利導入の意味

日本経済をデフレ経済から立ち直らせ、再び成長基調に乗せるために日銀が打ち出した新たなツールがマイナス金利である。これは日本初の試みだが、欧州では既に実施されている。

これまでプラスが当たり前と考えられていた金利をマイナスにする政策であるため、ある程度の副作用は出てくる。ただそれ以上に、アベノミクスの景気拡大を推進する効果が大きいと考え日銀が導入した。具体的には、マイナス金利によって円高・株安を阻止し、消費拡大を狙っている。

しかし実際には、導入発表直後に阻止するはずだった円高・株安が起こる。そのためマイナス金利は失敗だったという声も聞かれるが、それは誤りである。むしろマイナス金利があったから、今のレベルで留まっていると筆者は考えている。

昨年来、中国経済の失速予想や欧州銀行の信用不安、原油価格の急落といった国際的な経済混乱要因により将来の不透明感が拡大した。円高・株安の原因はそこにある。もし、景気回復に向けて日銀はマイナス金利を導入していなければ、マーケットはさらに酷いことになっていた可能性が高い。

これまでも日銀は、断固として異次元の量的緩和・質的緩和を実施してきた。その上で、インフレ率2%という目標達成をより確実にするために採用した第3の手法がマイナス金利である。これまでの量と質の緩和に続いて、金利を活用することになったわけだが、それが「マイナス」という古典的な経済常識にとらわれない手法だったのも大きなインパクト。正に、日銀はどんな手を使ってでもインフレ目標を達成するという決意をもっていることが世界中に知れわったった。

マイナス金利で直接的に損をするのは日銀だけである。マイナス金利が適用される預金を持っている民間銀行には支払分が発生する。しかし一方で、銀行は国債を日銀に販売して利益を得ており、金利が低下すればその販売価格は上昇する。それらを合算すれば、結果的には増益が期待できる。融資やローンの利息が少なくなる民間や家計にもメリットが大きい。

トータルでみれば、マイナス金利で一番利益を得るのは、莫大な国債を発行している国である。長期金利の変化で国債の利払いは大きく変わるためである。想定より1%程度金利が低下すれば、必要な利払いは1兆円も減る。さらにマイナス金利で実体経済が回復すれば財政赤字縮小にもつながる。こうして、最終的にはマイナス金利から最大のメリットを受けるのは日本政府ということになる。

結局、マイナス金利が引き起こすのは、ポートフォリオのリバランスである。銀行が抱え込んでいる資金が民間への投融資に回り、リタイア世代から現役世代の資金移転が促進されることによって、世の中にお金が行き渡れば、日本経済は確実な成長基調に移っていく。(第64話に続きます)
永濱 利廣 氏

第一生命経済研究所

経済調査部 首席エコノミスト

永濱利廣

 

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60分でわかる「マイナス金利」

第一生命経済研究所

首席エコノミスト:永濱利廣(監修)

mainasu2016年1月29日に日銀の金融政策決定会合で決定され、2月16日から実施された「マイナス金利」。

プラスであることが当たり前の金利がマイナスになるとは、いったいどういうことなのか?

日本の経済を再生する原動力となるのか?

そして、私たちの生活にどのように関係するのか?

誰もが疑問に思うことを、Q&A方式を用いて簡潔に解説していきます。

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