原秀治の“わくわくイノベーション”コラム/地域未来を考える(第8話)

第8話:25%の機能を100%活かすイノベーションの考え方

今年、身体に障害があるアスリートさんと知り合いになりました。

体に障害はありますが、25%の機能(健常者の4分の1)を100%活かしていくこと。そのためにできることは何かと考えて、ハンドサイクリストとしてアスリートを目指し、「できることを続け、そのことを伝える」仕事をしています。

この方との出会いにより、五体満足に生まれながら、できることすらできていない自分を反省しました。そして、新たな学びや気づきがありました。

それは、高齢となり機能が低下しても、人口や財政が減少しても、できることは何かを考え続けていくことが必要なのだということです。

人口減少により国内労働者が減少するのなら、海外から労働者を受け入れる組織や仕組みを作るかクラウドソーシングする方法もあります。

国内財政が縮小するのであれば、海外ビジネスへの展開やクラウドファンディングを活用するなどの方法もあります。

いずれにしても、現状維持では衰退路線から脱却することはできないでしよう。

広い視野や視点を変えることにより、未来のあるべき姿を描き、何をする必要があるのか?何が足りないのか?どのような行動をすべきかを考え、小さくスタートしてみるのです。そして繰り返しながら答えを創りだすのです。

日本の場合、五体満足の人たちが、補助金や助成金を継続して受け続けているのに対し、このアスリートのように障害があっても補助や助成に頼ることなく生きていることは珍しくはないのでしょう。目を見て対話をしてみれば、明らかに人間力の違いを感じます。

イノベーションとは、できるとしたら何ができるかとポジティブに考え行動する人。そして、挑戦し続ける生き方から生まれてくるものだと考えます。

9月の「わくわくイノベーション塾」のテーマは、25%の機能を100%活かすというミッションにより、参加者の皆さんと一緒に未来を描いていきます。(第9話に続きます)

 

毎月開催している「わくわくイノベーション塾」では、参加者の想いと対話を重視した「オープンな共創の場」の提供により、皆さんと一緒に地域の未来を描いています。

  • わくわくイノベーション塾と地域クラウドファンディング(FAAVO福岡)の詳細は、下記リンクの「新着情報」でご覧になれます。

http://www.biznavi.co.jp/news/159.html

https://faavo.jp/fukuoka

原 秀治 氏
原 秀治 氏

 

原 秀治 氏

株式会社ビズ・ナビ&カンパニー

シニア・コンサルタント 原 秀治

Eメール:shuji@biznavi.co.jp

URL: http://www.biznavi.co.jp/

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☆原 秀治(はら しゅうじ)

☆所属コンサルティング会社

株式会社 ビズ・ナビ&カンパニー

・シニア コンサルタント(MBA)

・イノベーション ファシリテーター

・地域クラウドファンディングFAAVO福岡(プロジェクトマネージャー)

 

☆専門領域 (企業コンサルティング&研修講師)

・社会イノベーション

・問題解決思考

・問題解決リーダーシップ

 

☆開催セミナー&研修(主な実績)

・「わくわくイノベーション塾~地域の未来を考える~」毎月開催

・「地域×クラウドファンディング活用セミナー」随時開催

・「誰でも分かるアイデア発想法」セミナー

・「経営活動の問題解決」研修

・「問題解決のビジネス交渉術」研修

・「問題解決リーダーシップ」研修

・「やさしいロジカルシンキング」研修

・「クリエイティブ・シンキング」研修

・   地方自治体職員向け「政策形成」研修

・「新入社員の心構え」研修

・「プレゼンテーション力」研修

 

☆株式会社 ビズ・ナビ&カンパニー

・福岡市中央区舞鶴3-1-10 セレス赤坂門4F

・tel:092-761-6130

・メール:shuji@biznavi.co.jp

・HP:http://www.biznavi.co.jp/

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清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第54話)

第54話:「成功」の対語は「不作為」。「なせばなる」の志が大切です。

 一年に数回のマーケティング・ワークショップで、多くのスタッフと出会う機会があります。年齢も様々、分野も様々。それだけに新しい出会いを感じさせ、またその会話の中で普段余り聞くことのない言葉に出会うことがあります。特に自分が展開するワークショップの多くは、新しい市場の開発計画であり、新しい営業の仕組みづくりです。過去のモデルを大切にしながらも、余りそのこと自体にこだわることなく、今までにないスタイルを生み出そうとすることが主題です。そこには、各スタッフの「想い」が主体になった企画案が多く登場してきます。

 想定した企画案件が、どれもこれも魅力的というわけではありません。中にはどう考えてもうまくいきそうにないものもあります。いくらマーケティングの答えは市場に登場した後の顧客の反応によって決定付けられるとは言っても、計画段階から、どうにも浅はかなものもあります。しかし、そのような案件の中でも、担当者の一言で評価自体が変わってしまうことがあるもの。

 最近の体験では、ある新事業案件を考え出したスタッフの「なせばなる」との力強い一言。久々に耳にした言葉です。確かに企画内容は、まだまだ練りこみが足りない部分もありました。しかし、その一言で、もう一度考えを進めてみようという気になりました。最近は、考えたのだが、今一歩のところで熱が冷めてしまうマーケティング・スタッフによく出会います。今一歩、もう一歩の力強さがないのです。それが「なせばなる」である。一歩前に進む力を感じました。

 「為せば成る、為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり。」

 何も考えずに進むのは無謀。しかし、ある程度考えたならば、評論はせずに先ずはやってみる。「不作為」はマーケティングでは許されぬ行為であることを再確認する、力強い一言でした。(第55話に続きます)
清野裕司氏講義風景:2015.08.18
株式会社マップス 代表取締役 清野 裕司
Eメール: maps@mapscom.co.jp
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エコノミスト永濱利廣の経済コラム (第31話)

第31話:TPP、なぜ合意見送りになったのか?
 7月、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は合意間近と報道されたが、結局合意は見送りとなった。その要因は、ニュージーランドの乳製品に対する関税への反対、との報道を目にした方も多いだろう。これまで、日米の交渉が焦点になっていたのに、急になぜニュージーランドが合意出来るかどうかを左右するのか? まずはそこから説明したい。

 TPPのメインプレーヤーは、経済規模的に考えても米国と日本である。日本側からすると、いかにアメリカと折り合いをつけるかが最大の焦点になっていた。後述するが、交渉参加国の間で揉めていた項目のほとんどでそれなりに歩み寄りができていた。

 しかし、最後まで米国が反発していた項目がある。新薬のデータ保護期間の短縮である。データ保護期間とは、新薬の製造販売を認められるために提出したデータが知的財産として保護される期間のことで、新薬の特許のようなものである。

 米国は新薬の開発が非常に強い。対して、新興国やニュージーランドを含むオセアニアの国々は新薬開発が強くない。

 開発力が高い米国が新薬の特許をなるべく長く保護したいのに対し、新興国やオセアニアの国々はその特許がなるべく早く切れることを望んでいた。保護期間が長いと似た成分でつくられた後発薬を販売することができず、新しく開発された製品を長い期間、高いお金を払って買い続けなければならないからである。

 そこで、データ保護期間として、ニュージーランドや新興国は5年を提示し、米国は12年を提示した。日本は、間をとって「8年ぐらいでどうか?」と折衷案を提案し、決まりかけていたが、ニュージーランドが「それなら、乳製品の関税をもっと安くしてほしい」と反発してしまった。

 この要求に困ったのは日本とカナダである。

 バターなどの乳製品の品不足にあるはずの日本が、なぜ乳製品の関税維持にこだわるかというと、安価なバターが輸入されると、酪農家が乳製品から牛乳の生産に切り替えるからである。

 そうすると、当然牛乳の供給が増え、牛乳の価格が下がる。結果、牛乳を作っても儲からなくなる……とただでさえ縮小している酪農が縮小する一方になってしまうのである。
 
 輸入ができる乳製品は生産されなくなっても問題ないが、牛乳は鮮度の問題があり、輸入が難しいので、国内の酪農があまりにも縮小すると困る。

 こうしてニュージーランドと日本が歩み寄れず、交渉が停まってしまった。これがことの顛末である。(第32話に続きます)

永濱 利廣 氏
永濱 利廣 氏

第一生命経済研究所 経済調査部
主席エコノミスト 永濱利廣

エコノミスト永濱氏の書籍をご案内させていただきます。書店やネット(下の写真をクリックしてください)でお買い求めいただけます。

永濱利廣著
永濱利廣著

図解 ピケティの「21世紀の資本」
トマ・ピケティの『21世紀の資本』が世界的に注目を集めました。
しかし、原著(日本語版)は700ページを超え、完全に読みこなすのは難しいものとなっています。
本書では、難解な点を図にまとめたほか、ポイントを絞って原著に忠実に全体を解説しています。
あわせて、ピケティの著書や発言を参考にして、日本における格差問題やアベノミクスの評価について独自の解説を加えています。
800円+税 ()イーストプレス http://www.eastpress.co.jp/shosai.php?serial=2378

原秀治の“わくわくイノベーション”コラム/地域未来を考える(第7話)

第7話:地域✖クラウドファンディング〜想いの現実づくり〜

クラウドファンディングの仕事を始めてから、「私には大切な想いがある」と魅力的に話す経営者さん、社会人さん、学生さんに出会うことが多くなりました。

皆さんに共通していることは、「社会に貢献したい。誰かを助けたい。喜ばせたい。」などの“想い”があることです。

その想いは、自分ごとだけではなく、他人ごとや社会の問題を解決したいという内容なのです。そして、その想いの実現に向けて主体的に行動しています。

その想いや行動を実現するためには、資金が必要となります。補助金は申請項目に該当しなければ申請対象になりません。そこで、テーマ内容に共感できる一般の方々からインターネットを通して広く資金を集めるクラウド(群衆)・ファンディング(資金調達)という仕組みで、想いの実現に挑戦しようとする方が増えてきています。

それと、クラウドファンディングは資金調達だけでなく、プロジェクト内容を事前に広くPRすることで、テスト・マーケティングやファンづくりになることも大きなメリットです。

クラウドファンディングのサポートで、1人の勇気ある若者に出会いました。その若者は、中学の時に探検部に入り、町から町へ山から山へと歩くことで地域の魅力を知る「歩き旅」を経験しました。

社会人となり、自然や地域の人との交流など歩き旅の面白さをみんなに知ってもらいたいと「自然歩道の魅力を伝えることを仕事」に選びました。

現在は、「九州自然歩道を日本の代表となるロングトレイル」にするために、歩きながら調査に取り組んでいます。

胸の内にある「大切な想い」とは何でしょうか?

その想いの実現に向け、どんな行動が必要でしょうか?

凝り固まった枠の中で、ネガティブな意見や他人の評価に左右されながら人生を歩んでいては、想いの実現は不可能でしょう。勇気も湧いてこないでしょう。

中学時代からの想いを大切にして、目的の達成に向けて行動し続けている若者は、勇気ある若者です。イノベーションを起こすには勇気も必要だと感じています。勇気ある人との出会いや対話の場があると良いですよね?(第8話に続きます)

毎月開催している「わくわくイノベーション塾」では、参加者の想いと対話を重視した「オープンな共創の場」の提供により、皆さんと一緒に地域の未来を描いています。

  • わくわくイノベーション塾と地域クラウドファンディング(FAAVO福岡)の詳細は、下記リンクの「新着情報」でご覧になれます。

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原 秀治 氏
原 秀治 氏

 

原 秀治 氏

株式会社ビズ・ナビ&カンパニー

シニア・コンサルタント 原 秀治

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☆原 秀治(はら しゅうじ)

☆所属コンサルティング会社

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・シニア コンサルタント(MBA)

・イノベーション ファシリテーター

・地域クラウドファンディングFAAVO福岡(プロジェクトマネージャー)

 

☆専門領域 (企業コンサルティング&研修講師)

・社会イノベーション

・問題解決思考

・問題解決リーダーシップ

 

☆開催セミナー&研修(主な実績)

・「わくわくイノベーション塾~地域の未来を考える~」毎月開催

・「地域×クラウドファンディング活用セミナー」随時開催

・「誰でも分かるアイデア発想法」セミナー

・「経営活動の問題解決」研修

・「問題解決のビジネス交渉術」研修

・「問題解決リーダーシップ」研修

・「やさしいロジカルシンキング」研修

・「クリエイティブ・シンキング」研修

・   地方自治体職員向け「政策形成」研修

・「新入社員の心構え」研修

・「プレゼンテーション力」研修

 

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・福岡市中央区舞鶴3-1-10 セレス赤坂門4F

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清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第53話)

第53話:リアリティはつくられたものではなく、今起きている事実です。

 日常の生活行動の中で、テレビを通じた情報収集の時間の割合が徐々に減ってきていることを感じます。インターネットを通じたものや、雑誌等の文字情報に接することの方が多くなってきました。その日のニュースは見ますが、ドラマなどは、その時々で話題になっているものを見流す程度。こちらから積極的に見ようと動機付けられるような番組がないことが大きな理由です。と言うよりも、余りにもつまらないからです。
 
 過去に作られたものを、さも今のように伝える嘘くささ。結論を待つ瞬間に場面が転換し、再開時に繰り返し戻って同じ場面を見る空しさ。ちょっとでも注目されると、さながら消耗品のように登場してくるタレントを見る退屈さ。世間で流行っている言葉をそのままドラマのタイトルにする軽薄さ。どこから見ても、視聴するに値する番組が余りにも少ない。特にリアリティの欠落は致命的です。

 虚構の世界は、映画がその役割を担っていたのですが、TVが同類になってしまったように感じます。時代の今を伝えるべきものが、今ではない時につくられたモノを承知で、視聴者も今の気分で見ている。どこまでが本来の時間なのかを忘れてしまいます。正月に流れた番組でも、年が変わっているにもかかわらず出演者が「来年」と口走ってしまう。視聴者側も、今流れている番組が、今つくられているものではないことを承知しています。

 草創期のTVドラマは、その時に演じている事実を提供していました。そこには、何ともいえぬ緊張感があったものです。うまく演じられなかった瞬間がある。裏方の動きが見えている場合もある。それだけに真剣。見る側も失敗を許さないのではなく、容認しながら見ていました。動きを無理に止めて、場面転換することもない。それだけに、次の展開が楽しみになる。昔を懐かしがるわけではありません。入念に事前チェックがなされたモノにこそ、自在性を感じるものなのです。リアルな動きや会話。マーケティングに求められるのも、今をリアルに考える思考であることを忘れてはならないと思います。(第54話に続きます)
 

清野裕司氏講義中
清野裕司氏講義中

株式会社マップス 代表取締役 清野 裕司
Eメール: maps@mapscom.co.jp
URL: http://www.mapscom.co.jp

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