清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第104話)

第104話:「IT」そして「IOT」。人は何をすべきかを考えました。

 21世紀直前よりビジネス環境変化を言う言葉に「IT革命」がありました。あった、と敢えて過去形で言うのは、最近では「革命」という言葉を殆ど聞かれなくなったからです。革命的なことではなく、最早当たり前のこととして、ITの環境が現出したからでしょうか。「e-business」「e-customer」「e-mail」と、“e”の付いた単語が氾濫します。そして今は「IOT:Internet of Things」だそうです。

 ところで、ITを直訳すれば「Information Technology=情報技術」となります。まさに、情報を収集・獲得・処理・加工・検索・分析・提供・共有するための技術ということでしょうか。ここで確認すべきは「情報」です。

 情報にはさまざまな捉え方があります。一つには「データ」=定型化することによってデータベースに収納できる情報。二つには「ナレッジ」=一つのまとまりを持った「意味」を有する情報。文章化し誰にでも客観的に理解される情報。そして三つには「ノウハウ」=文章化することが困難な情報。経営者の意思決定の仕方や店でのサービス精神に生きている情報です。これらをどうするのか。情報を加工分析して、顧客に常に鮮度高い商品やサービスが提供できるような仕組みをつくることが、本来的なIT経営です。

 電子的なToolを取り込むことがITではありません。情報化の進展は過去にもさまざま取り上げられてきました。80年代までは、比較的企業内業務に関する情報化で「OA革命」といわれました。更に、90年代には企業間業務連携の情報化が言われました。しかし、今世紀の情報化は、従来のそれとは明らかに違う側面があります。企業だけのテーマではなく、生活者も巻き込んだものです。

 そうした環境でのITとは、Implication Technologyではないかと思います。Implicationとは、「読み」「含意」のことであり、事実を自分なりに解釈し、その内容から将来に向けての予測や読みを加味した主観的解釈の情報です。

 分析を繰り返しても未来は見えません。個人的な発想を体系的に持つ力こそ、今求められるITだと、私は考えています。(第105話に続きます)

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株式会社マップス 

代表取締役 清野 裕司

当ブログの寄稿記事を元に加筆編集しました新書が出ましたので是非お読みください。

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「清野裕司のマーケティング考 風を聴く」

今、経営に新たな思考力が求められています。市場にはどのような風が吹いているのでしょうか。風の音に耳を澄ませていると、次代に向けた風の通り道から、マーケティング思考で未来への道標が浮かんでくるかもしれません。それはまた、自分の心に吹く風の音を聴くことにも繋がるのではないか考えました。

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投稿者:

ジパング・ジャパン

「にっぽん」を世界へ、情報発信していく会社です。

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