清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第90話)

第90話:意味を知ると、漢字一文字でもコミュニケーションは可能です。

 文字は長い歴史と共に形成され、その時代時代の解釈が加えられてきました。現在では、略号や短縮文字が横行しています。そして漢字を手で書くことを忘れてしまうほど、コンピュータ化が進んだオフィス環境です。ますます文字を介しての意思伝達ではなく、記号を介した意思伝達が主流を占めるのでしょうか。心の奥底にある自分自身の意思や強い想いを言葉にして表明することは、なかなか至難のことです。言葉を知らなければ、それだけ薄っぺらな表現になってしまい、ことの本質を伝えきれないことも多くなってしまいます。それだけに、文字の持つ意味の広がりを多く知っておきたいと思います。

 マーケティングの分野にあっては、特にカタカナになってしまった言葉が多くあります。マーケティング自体がそうですが、マーケット・セグメンテーション(市場細分化)/PLC(製品寿命)/CS(顧客満足)/3C(顧客・競争・企業の分析:漢字の頭文字で3Kでも良さそうだ)・・・。何もカタカナ語が悪いわけではありません。意味共有ができるのであれば、カタカナ語にも意味はあります。しかし、漢字には一文字で全てを表現するほどの力があるもの。

 毎年12月にその年を言い表す漢字一文字が発表されます。2015年は「安」が代表でした。ただの一文字ながら、何となく時代の雰囲気を感じるもの。今年は、どのような漢字が世相を現すのでしょうか。

 文字の持つ原点的意味には深さがあります。意味があるからこそ、たかだか一文字が多くの連想を広げていくのです。コミュニケーションは本来、お互いの意味共有の行為です。記号のやり取りも良いのですが、それだけでは本来的な意味が通じ合っていないこともあります。私自身、拙いながらこのコーナーで、表層に流されない本来的な意味解釈を求めていきたいと思っています。(第91話に続きます)

法政2015年最終講義:2015.12.21

清野氏 法政大学 講義

株式会社マップス 代表取締役 清野 裕司

Eメール: maps@mapscom.co.jp

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ジパング・ジャパン

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