清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第84話)

第84話:春は気も「張る」時。合わせて「意(い)」の時だと思います。

 今年も桜の開花宣言。ただ、その後の寒さもあり、満開のタイミングは暦通りだったように感じます。国の会計年度も変わり、一般的には新年度の4月。心弾ませて新しい分野へと足を踏み入れた若者も多いことでしょう。また一方で、何をすべきかと逡巡しながら、何もしていない者もいるかもしれません。世はさまざま。しかし、その人に与えられた人生は、その人だけにしかない限定的なものです。あえてこの季節、新しいことを始める気分が張り詰める春(「張る」を語源とするという)に一言。

 歌の文句ではないが、まさに人生いろいろ・・・である。そのいろいろを生み出すのは、本人の「意志」がどこにあるかにかかっている。何となく「自分のやりたいことがわからない」といった「意見」らしき声を聞くこともあるが、そもそも自分のやりたいことは、「意中」のものとして浮かんでくるものだろうか。先ずは、やってみることが必要なのではないか。何となくぼんやりと考えるくらいなら、試してみようとの「意気込み」が必要ではないのか。ある分野や方面に向かおうと自分の「意向」を固めたとしても、「意のまま」にならないのが世の常。だからこそまた迷う。混迷の中から、自分自身の「意思」が薄ぼんやりとではあるが浮かんでくるもの。

 実行することもなく、その場に止まっていたのでは、新しい動きは当然見えてこない。人生の「意義」や生きることの「意味」などといった肩肘張ったことを言いたいのではない。やってみなければわからない自分の適応力を、さもわかったように評論していたのでは、明日が見えないと危惧している。

 「意気」だけですべてがうまくいくわけではない。しかし、自分を鼓舞する「意気込み」なくしては、新しい時代の動きを生み出すことは出来ないと思っている。「意のあるところに道は拓ける」ものである。

 ものごとの初歩をして「いろはのい」とも言います。してみれば、桜が咲き誇る頃は「意」を確認する「い」の時だと、私は思っています。(第85話に続きます)

 

清野氏 法政大学 講義

株式会社マップス 代表取締役 清野 裕司

Eメール: maps@mapscom.co.jp

URL: http://www.mapscom.co.jp

 

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ジパング・ジャパン

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