清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第54話)

第54話:「成功」の対語は「不作為」。「なせばなる」の志が大切です。

 一年に数回のマーケティング・ワークショップで、多くのスタッフと出会う機会があります。年齢も様々、分野も様々。それだけに新しい出会いを感じさせ、またその会話の中で普段余り聞くことのない言葉に出会うことがあります。特に自分が展開するワークショップの多くは、新しい市場の開発計画であり、新しい営業の仕組みづくりです。過去のモデルを大切にしながらも、余りそのこと自体にこだわることなく、今までにないスタイルを生み出そうとすることが主題です。そこには、各スタッフの「想い」が主体になった企画案が多く登場してきます。

 想定した企画案件が、どれもこれも魅力的というわけではありません。中にはどう考えてもうまくいきそうにないものもあります。いくらマーケティングの答えは市場に登場した後の顧客の反応によって決定付けられるとは言っても、計画段階から、どうにも浅はかなものもあります。しかし、そのような案件の中でも、担当者の一言で評価自体が変わってしまうことがあるもの。

 最近の体験では、ある新事業案件を考え出したスタッフの「なせばなる」との力強い一言。久々に耳にした言葉です。確かに企画内容は、まだまだ練りこみが足りない部分もありました。しかし、その一言で、もう一度考えを進めてみようという気になりました。最近は、考えたのだが、今一歩のところで熱が冷めてしまうマーケティング・スタッフによく出会います。今一歩、もう一歩の力強さがないのです。それが「なせばなる」である。一歩前に進む力を感じました。

 「為せば成る、為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり。」

 何も考えずに進むのは無謀。しかし、ある程度考えたならば、評論はせずに先ずはやってみる。「不作為」はマーケティングでは許されぬ行為であることを再確認する、力強い一言でした。(第55話に続きます)
清野裕司氏講義風景:2015.08.18
株式会社マップス 代表取締役 清野 裕司
Eメール: maps@mapscom.co.jp
URL: http://www.mapscom.co.jp

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投稿者:

ジパング・ジャパン

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