清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第50話)

第50話:曇天を貫こうとする気概で「前へ!」の志をもっていますか。

 関東地区で今も続く正月恒例の大学(箱根)駅伝は、新年の風物詩のひとつに数えられるまでになっています。2015年で91回。回を重ねて歴史を語り継ぐイベントに位置づけられています。

 そのキャッチフレーズの中で強く心に残ったものがあります。2003年の「前へ前へ。ただただ前へ。信じて前へ。迷わず前へ。」の言葉です。ここ数年、企業人の口から聞こえてこなかったフレーズではないかと思います。

 何を信じればよいのか、迷い道に入り込んだかのような、出口のはっきりしない経済環境の中にあって、なおさら萎縮したように行動を起こそうとしない状況。前例がない・・・だから“やらない”では、いつまでたっても迷い道のままでしょう。既に、先例となるビジネスモデルは、世界のどこを探しても無いと心得たほうが良い時代です。これからつくりださねばなりません。歴史は、誰かが踏み出した一歩から始まるものです。

 小さな一歩だが、進み行こうとした強い意志と勇気を感じさせる言葉。次へのバトンを渡す相手が待っている。その一区間に自らの最善を尽くす。引き継がれたバトンが、ひとつのコースを繋ぎ、線となって形を成す。各パート(区間)での成果が全体に影響を及ぼす。そのために選手の能力を見極め、適材適所を図る・・・。経営の組み立て手順にも似たプロセスをもって、駅伝競技は完成します。

 マーケティング現場においても、ただ闇雲に前に進むことが正しいわけではありません。競争計画を練り、人を配備し、その能力がいかんなく発揮されるよう検証(練習)を続ける。そして、後は実行の一歩を踏み出す。出口が見えない・・・と嘆く前に、小さなことでも良い、何がしかの目標を持って、自らを信じ、仲間を信じて一歩を踏み出すことが必要です。

 ビジネスは、ゴールの明示されないマラソン・レースでもあります。「前へ前へ。ただただ前へ。信じて前へ。迷わず前へ。」の気概を持ち、今世紀の歴史を刻むマーケティング・モデルを繋ぎ始める志が問われています。(第51話に続きます)

清野先生の講義

株式会社マップス 代表取締役 清野 裕司
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ジパング・ジャパン

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