清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第44話)

第44話:自分の頭で考えて、自分なりの答えを出すこと。

 1990年代後半から、失われた年とも言われて、ビジネス界では、さまざまな片仮名モデルが紹介され続けてきました。リ・エンジニアリング/リ・ストラクチャリング/リーン革命/シックスシグマ/バランス・スコアカード/アウトソーシング/SCM/CRM・・・。言葉の意味を理解するだけでも時間がかかると思う人もいるのではないでしょうか。

 しかし、モデルは考える糸口を教えているに過ぎないことを知らなければなりません。言葉の理解は、あくまでも表層的な知識の集積にしかなりません。自分のことは自分で考えるべきです。その際に、どのようなものの見方をすべきかのガイド役を果たすものに、先に挙げたものも含めたモデルがあります。かといって、日本の先人が残したモデルがないわけではありません。何となく片仮名で示されると、斬新な感じがするのでしょうか。既に日本企業の多くは欧米の経営モデルを真似る時期は過ぎていることを認識しなければならないのではないかと思います。旺盛なる知識修得意欲が、日本型の経営モデルを生み出してきたことは間違いないのです。

 改めて、自分の頭で考え、自分なりの解を導き出す時代です。2003年9月に刊行された新原浩朗氏の「日本の優秀企業研究」(日本経済新聞社)の一文に、優秀企業とは「自分たちが分かる事業を、やたら広げずに、愚直に、真面目に自分たちの頭できちんと考え抜き、情熱をもって取り組んでいる企業」との指摘があります。

 そのためにも「原点」を見ることを問いたいと思います。それはまた「原典」を探訪することでもあります。マーケティングを実践するには、自分の頭と言葉で考え、考え、考え抜いた想いを発していくことです。(第45話に続きます)

清野 裕司 氏
清野 裕司 氏

株式会社マップス 代表取締役 清野 裕司
Eメール: maps@mapscom.co.jp
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ジパング・ジャパン

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