清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第40話)

第40話:「つもり」が積み重なると「知層」がまだらになってしまいます。

 暑い日が近づくと、ふと北国の冬に想いをはせることがあります。雪は積もると、美しい真っ白な世界を描き、まさに「白銀」を実感できるのですが、厄介なのが、マーケティング・スタッフの心に積もる思い違いのひとかけらです。

 「わかったつもり」になっている理論や、実行してきたつもりのさまざまな技法。更には、自分自身が全てをやったつもりになっているマーケティング戦略の数々。

 そもそもマーケティングの実行は、たった一人で全てが完結するものではなく、多くの人や機能・役割が相互性を持って絡みあいゴールに向かうものです。「あの橋は自分(わし)がつくったんだ」とのたまう政治家の先生の話を聞いたこともありますが、それは「橋をつくるべく計画し予算の調整を指示した」だけであって、つくったのは工事人であり、その材料を提供した企業です。全てをわが手に・・・の「つもり」は何とも質(たち)が悪いと思います。

 「つもり」が積み重なると「つもりマーケター」のそしりを受けることになるでしょう。土台がしっかりしていない、裏づけが無い、志が薄い、基が無いのですから、直ぐに倒れてしまいます。砂上の楼閣を地で行くマーケティングです。「つもり」が積もったスタッフもまた質が悪い。流行の言葉に左右される、記号を使いたがる、ちょっと立ち読みした他人の言葉を、さも自分の言葉のように発信する。

 雪が積もると一面を覆う白銀の美しさです。同じ「つもる」のであれば、実を持ってしっかりとした「知層」を重ねたいもの。「つもり」が積もると「まだら模様」の地層が脳に堆積されそうです。(第41話に続きます)

清野 裕司 氏
清野 裕司 氏

株式会社マップス 代表取締役 清野 裕司
Eメール: maps@mapscom.co.jp
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ジパング・ジャパン

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