清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第36話)

第36話:敬称は人間関係の距離をはかる尺度です。

 仕事をしていると、自分の名前にさまざまな敬称がつきます。「~君」「~さん」「~社長」「~先生」そして呼び捨ての「~」。どれもそのときに応じたもの。したがって、そう呼ばれる自分も、そのときの気分になります。
 
「君」と呼ばれるのは、先輩・上司などの上からの呼び掛け。またある時は同列関係の仲間からの声掛け。共にさしたる緊張感はなく、即座に気軽な会話の中に入っていきます。「さん」と呼ばれるのは、仕事関係での社外・社内のミーティングの時。スムーズな時には、ごく普通に日常的やり取りが続きます。

 「社長」との声は、組織上下の関係を他者が計りながら掛ける挨拶的な声。どうしてもかしこまって、何となく相手との距離を見計らった会話になるもの。時に「先生」と言われることがあります。そもそも、職業として教壇に立ってものを教えているわけではないのですが、自分の仕事の中で、講演をしたりワークショップを展開する時の呼びかけです。何となくかしこまって議論を始めたり、不明な点への質問をしたりと、上下の関係が見えてきます。

 自分の業務の中では、もちろん「さん」付けで呼ばれることが圧倒的に多く、次に「先生」でしょうか。個人的には、全て「さん」付けで良いと思っています。ある一定の距離感がそこにはあります。また、上下関係を余り感じません。壁を隔てて、お互いに考えを膨らませようといった印象があるからです。

 年に一度、私が幹事役で大学のゼミ同期会をやっています。ギターが得意だった者、長髪を自慢していた青年・・・。今や皆おじさん。その空間でのやり取りは「敬称略」の呼び捨て。垣根も壁もありません。そんな空間にいる自分の顔は、時を超えた学生の顔をしているのでしょう。(第37話に続きます)

清野 裕司 氏
清野 裕司 氏

株式会社マップス 代表取締役 清野 裕司
Eメール: maps@mapscom.co.jp
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ジパング・ジャパン

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