清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第27話)

第27話:価値への対価は「渡す」もので「ほうる」ものではありません。

 お金は「渡す」ものであり、「ほうる(抛る)」ものだとは思いませんでした。

 最近のファストフードでよく体験することです。〇〇バリューのセットを頼む。バリューというからには価値あるものが登場するはず。胸躍らせながら待つことしばし。余り重みのないトレイに、紙にうやうやしく包まれたハンバーガーと熱々のポテト(時折冷めているのにあたることもある)、そして好みのドリンクが乗っている。「なるほど、これがバリューか」と納得顔で支払いの準備をします。あいにくと小銭の持ち合わせがない。バリュー(価値)あるものを頼んだのだからと理屈をこねて、おもむろに1万円札を渡す。「1万円入りま~す。」と元気な声。つり銭の準備です。「では、大きい方から・・・1千、2千・・・」先にお札が渡される。さてこれからだ。「細かな方、○○円」と言うが早いか、コインが私の手のひらにほうり込まれます。

 その行為は、決して金銭の授受をしているといったものではありません。小石をほうり投げている行為です。これでバリューか。底が浅いものだと、これまた納得してしまいます。

 お金をほうり投げるのは、私は正月の初詣やその他の機会に、神社仏閣での賽銭の時にしか体験しません。投げ銭は銭形平次の専売特許。金銭は、やり取りされて初めて、その価値を感じるものです。

 バリューを売り物にするのなら、対価をほうるのは避けた方が価値(バリュー)がある、と私は思うのですが。(第28話に続きます)

kiyonosense2015

株式会社マップス 代表取締役 清野 裕司
Eメール: maps@mapscom.co.jp
URL: http://www.mapscom.co.jp

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ジパング・ジャパン

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