清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第179話)

第179話:「探索力」を活かして「探求心」を発揮すること。

 ネット社会に生きる今、日常生活でふと忘れてしまったことや、どうしても思い出せない著名人の名前や施設などの名前。そのような折に便利さを感じるのが、スマホがもつ検索機能の活用です。その言葉自体が浮かばなくとも、周辺の情報や関連のありそうな言葉を入力すれば、まさに関連ありと思われる名前や状況等が一斉にリストとして並んで表記されます。その中から、「うんうん、これこれ」と思い出さなかったテーマや人名・地名を見つけると、うれしさ倍増といったことが何度もあるのではないでしょうか。

 まさに「探索」することは、さしたる労を要さずにできるようになったものです。今も私のワークデスクには、数種類の辞書が並んでいますが、昭和の時代では当たり前の風景でした。しかし、ネット社会の今、分厚い辞書は無用になってしまったようです。

 ただここで、私たちは重要なことを忘れてしまったのではないかと危惧することがあります。それは「探求心」の低減です。単語の検索をして、その意味がわかればその時点で分かったつもりになってしまい、その後の、さらなる探索やあるいは研究にまでの深みを求めなくなってきているように感じます。言葉の広がりはあるものの、深みを感じさせないままに、話が拡散してしまう場面に出会うことがあります。

 プロジェクトのテーマについて話しをしていても、一つの言葉の解釈についての議論はあったとしても、テーマそのものの本質を追求するには至らないということがあります。やはり、上辺の知の底の浅さがなせることでしょうか。今の時代の気になる場面です。

 探索だけの繰り返しでは、上辺の知識が広がっていくだけです。その中で気になったことを探求することで、今度は深みが増していくものです。広がりだけを求めていたのでは、あくまでも表層的なものに過ぎず、いずれ「知」の化けの皮がはがれてしまいます。もっと、「知」の深みを求める探求心を持っていたいと思います。(第180話に続きます)

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 2016年11月の九州生産性本部での授業風景
株式会社マップス 
代表取締役 清野 裕司

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今、マーケティング・スタッフには効率よく作業をこなすためのスキルを高めることよりも、幅広い視野で変化を敏感に捉える感度(センス)が問われています。起きている現象を見る目だけではなく、時にもう一つの目(心眼)を開いて、今迄と今を見直し、明日への道を切り拓いて行くように、自らの心に問う学びの志です。
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ジパング・ジャパン

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