清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第176話)

第176話:「ブランド」は自己納得の証として存在するようです。

 決して時に追われるような生活をしているわけではありませんが、私はいつも左腕に時計をしています。最近はスマホに時刻表示があるので、腕時計を持たない人も多くいるようですが、私の場合は腕に時計をすることが習慣化しています。そして状況に応じて身につける時計も違っています。仕事をしている時、休日で家にいる時、気軽な外出の時・・・。それ程の高い意識は無いものの、場に応じて腕時計をつけ替えています。

 仕事の時にしているものと、休日の時計とでは、そもそもその値段が違うのです。仕事の時以外では、1,980円のものが2個。更に、実は480円のものも持っていました。この時計はせっかちなのか一日に20分も進んでいました。それだけ狂ったのでは、日常の生活行動が狂ってしまうので使うのはやめ捨ててしまいました。電池を換える手間と時間と直接コストを考えれば、止む無しだったと思っています。

 一方、仕事の折に身につけているのは、1万円強のもの。驚くほどの値段ではありませんが、私個人の想いとしては、仕事の場は「公」。自分自身が「これなら善し」と思わなければならないと考えています。その際に選択したブランドは「SEIKO」でした。これも、さしたる意味があるわけではありません。中学校入学時に叔父が私に贈ってくれたのが「SEIKO」だったからかもしれません。

 その折の感動記憶がよみがえってくるのか、他にいくらでも時計があるにもかかわらず、自分自身のONの時間を刻むのは、「シチズン」や「リコー」などのメーカーが送り出している情報を耳にすることもなく「SEIKO」です。刻まれる時の正確さが実感できれば良い、との想いを超えた「自己納得」がそこにはあります。他者の声を受け容れようとしない姿勢すら感じさせます。

 ここ数年、マーケティングの領域で語り議論される「ブランド」論も、受け手側に立って自分自身を見直せば、思い入れと思い込みの深耕度合いと見ることが出来るものです。(第177話に続きます)

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 2016年11月の九州生産性本部での授業風景
株式会社マップス 
代表取締役 清野 裕司

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清野裕司の「ビジネス心論」


今、マーケティング・スタッフには効率よく作業をこなすためのスキルを高めることよりも、幅広い視野で変化を敏感に捉える感度(センス)が問われています。起きている現象を見る目だけではなく、時にもう一つの目(心眼)を開いて、今迄と今を見直し、明日への道を切り拓いて行くように、自らの心に問う学びの志です。
学ぶこと考えることの楽しさを知った自らのビジネス体験を、次代へと歩み行く方々に伝承しておきたいと考えて「心論」と題しました。

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投稿者:

ジパング・ジャパン

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