清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第165話)

第165話:夏休みの「疲労感」に「ガンバレ」一声。

 仕事柄、月に数回の出張がありますが、夏の出張は普段のそれとは若干様子が異なります。いつもの新幹線、いつもの飛行機で、小さな子どもを連れた家族と一緒になります。夏休みという時期です。その光景に何の違和感もありません。ただ、こちらは書類の入った大きなバッグ。一方は、やはり大きなバッグを片手に、そして片方の手は子どもの手を持つ、そんな父親。いつもは、スーツ姿であろうと思われる男性が、今日はもうひとつの顔を見せています。

 子どもは、なかなか親の言うことを聞かないもの。空港に着く。雑踏の中、不安そうな顔は父親。子どもは、さもその混雑を楽しむように動き回る。好奇心を止めることは出来ない。危険の度合いをどのように測るべきかは、そのときの状況によります。何に対しても「駄目」を繰り返していたのでは、新しい発見や発明をしようとする心を抑えてしまうことになってしまいます。父親はあきらめて、待合コーナーの椅子に腰を下ろす。母親が不安と、子どもを叱らぬ父親への不満を顔に表しながらも隣に座る。

 搭乗時間が近づく。子どもの姿が見えない。ちょっとした隙に、売店かどこかに行ってしまったようだ。父親の出番。周りを小走りに動き回る。見つけたようだ。また片方の手はしっかりと子どもの手を持っている。それだけの動きで、額に汗をかいている。家族旅行出発前から、既にして疲れている。

 幼い子どもを連れた旅行。それなりに骨が折れます。疲れる。荷物も重い。しかし、周りを見れば、殆どが同じような境遇の男性諸氏。個別の状況は違っても、立場は同じ。大きな荷物は、出張者も同じ。精神的な疲労感も、子どものことか仕事のことかの違いだけで、同じかもしれない。

 夏が過ぎれば、同じ境遇での仕事の時間が待っているもの。せめて夏休み、家族が原因の疲労感の蓄積をもって秋を迎えた方が、仕事の疲労感を持ってのそれよりも、よほど健全でしょう。夏休みの父親に、「ガンバレ!」の声をかけた空港での一こま。(第166話に続きます)

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 2016年11月の九州生産性本部での授業風景
株式会社マップス 
代表取締役 清野 裕司

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ジパング・ジャパン

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