清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第161話)

第161話:通勤電車は、さながら動物園にいるような気分になります。

 何ともなくやり過ごしている日常の景観も、ふと不思議を思いつくことがあります。日々、私鉄に乗りオフィスに向かいますが、その移動中に眼に入ってくることが、今の世相を凝縮して見せているように感じます。車内にはさまざまな人がいるもの。その小さな行動は、その人にとっての日常でしょうから、今の世相が見えてくることは、当然でもあります。

 辺りかまわず自分の上辺を整えようと化粧に熱心な人。さながら「タヌキ」。

 昨日の仕事疲れが残ったままなのか、周りを気にせず大あくびする人。まるで「カバ」。

 少しの隙間を虎視眈々と狙って、素早く席に座ろうとする若者。これは「イタチ」。

 他人の読む書類に、巧みに眼を動かしながら時には顔の向きも変わる紳士。「フクロウ」を思う。

 どっしりと構えて、乗降がどれ程あろうがお構い無しに大荷物を置いたままの方。あなたは「クマ」のようです。

 通勤時間に似つかわしくない、昨夜からの遊びを引きずったままの若者集団。朝を迎えた「昆虫集団」でしょうか。

 駅に着くや否や回りには眼もくれず一路改札口に突進するビジネスパーソン。「サイ」のようです。

 プラットホームでは、電車を待つのではなく疲れを癒そうと、朝からベンチで眠る「キツネ」のような方。

 周りの様子を気にするよりも携帯の窓の方が大事そうな人たちは、「サル」の軍団でしょうか。

 こうみてくると、まさに動物園の状況です。今、この国は疲れているのでしょうか。元気溌剌と草原を駆け抜ける動物に出会うことがなかなかありません。何となく生気の無い動物に会うために、毎朝の通勤電車に乗っているように感じてしまう、朝の通勤動物園の一コマです。(第162話に続きます)

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 2016年11月の九州生産性本部での授業風景
株式会社マップス 
代表取締役 清野 裕司

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今、マーケティング・スタッフには効率よく作業をこなすためのスキルを高めることよりも、幅広い視野で変化を敏感に捉える感度(センス)が問われています。起きている現象を見る目だけではなく、時にもう一つの目(心眼)を開いて、今迄と今を見直し、明日への道を切り拓いて行くように、自らの心に問う学びの志です。
学ぶこと考えることの楽しさを知った自らのビジネス体験を、次代へと歩み行く方々に伝承しておきたいと考えて「心論」と題しました。

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投稿者:

ジパング・ジャパン

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