清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第158話)

第158話:スカート丈の変化は一人ひとりの自己主張の現われでしょうか。

 私のオフィス近くに、女子中・高校があります。6年間の一貫教育の場です。春になれば新入生が加わってきます。その小集団が打ち揃って行儀良く歩いていました。どうやら、近隣施設を確認するための団体行動のようです。1クラスの集団でしょうか、嬉しそうに前後を歩く者同士で話をしている子もいれば、独り黙々と集団に付いて歩いていく子もいます。

 しかし全体の様子が、普段出逢っている制服とは違って見えます。制服のスカート丈が違います。膝にかかった長さで、整然と歩いています。それが、春から夏に向かっていつの間にか様子を変えてしまいます。年次と共にでしょうか、スカートの丈が短くなっていくようです。気が付けば膝上の丈になっていることもあります。日々注目しているわけではありません。普段の様相と異なるものに出逢うと、新たな気付きを得るものです。そして疑問符が浮かんできます。

 集団の統一行動の全てを善しとはしませんが、ある規則や規律のなかでの行動を日常のなかで見るのもなかなか良いものです。何かの目的性すら感じさせます。スカートの丈が短くなると共に、単純な相関関係ではないでしょうが、個々の動きは乱雑になってくるように見えます。集団の環境に慣れた証かもしれません。それ程、堅苦しく考えるべきことではないのでしょうが、ただ一方で、慣れてしまうことのつまらなさを思ってしまいます。ある場面に慣れてくると、自分自身に、さも自由度が高くなったように考えてしまうのでしょうか。実は、慣れることの怖さがそこにはあるように思えます。

 初心忘れずとはよく言われることですが、なかなか初心を維持していくのは難しいもの。繰り返しの行動に変化がないように思えてくるからです。同じことを繰り返すことの空しさを感じることもあります。そして、いつのまにやら、自分でルールを創造してしまうことも。集団の規則よりも、自分の規則を優位と考えてしまうのです。

 鮮度の維持には、集団のルールを守ること以上の心の力が必要なのかもしれません。スカート丈の変化に、ふとマーケティング・センスの鮮度維持を感じた春の一コマです。(第159話に続きます)

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 2016年11月の九州生産性本部での授業風景
株式会社マップス 
代表取締役 清野 裕司

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今、マーケティング・スタッフには効率よく作業をこなすためのスキルを高めることよりも、幅広い視野で変化を敏感に捉える感度(センス)が問われています。起きている現象を見る目だけではなく、時にもう一つの目(心眼)を開いて、今迄と今を見直し、明日への道を切り拓いて行くように、自らの心に問う学びの志です。
学ぶこと考えることの楽しさを知った自らのビジネス体験を、次代へと歩み行く方々に伝承しておきたいと考えて「心論」と題しました。

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投稿者:

ジパング・ジャパン

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