清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第156話)

第156話:「さくら、さくら♪」と繰り返すのは心に春を感じる証でしょうか。

 今年もまた、桜の開花が早いようです。3月の彼岸の週明けに既に開花とか。桜と言えば4月のイメージが強いのですが、これも地球温暖化の影響でしょうか。今までは、入学式風景の主役の座を占めていたものが、ここ数年は卒業式の風景に登場してきます。セピア色をしたモノクロ写真ですが、自分の小学校・中学校入学時の記念集合写真には、誇らしげな桜が新しい時を告げています。

 咲き始めから満開を経て、散り行く時間の短さに、ある種の空しさと潔さが錯綜するからなのでしょうか、日本人の価値観にマッチしているようで、その間の花見の人の群れは、また異常なほどの混みようです。

 花の美しさを愛でるというよりも、冬の陰鬱な心境からの開放感を味わうことが主題といった感じです。所狭しとマットが敷かれ、宴の始まりです。酒酌み交わす人の顔が、皆にこやかです。「春が来た!」とはしゃぐ集団が、自分たちの陣地を守ろうとします。戦国時代の領地獲得競争そのものの様相です。

 そこでは余り桜の花の話にはなりません。仕事の話、家族の話、友人の話、異性の話・・・、尽きぬ話題が桜を背にして進められます。酒の量も自然と増えようと言うもの。背景の花は、桜でなくてもよさそうな喧騒ですが、やはり「桜」でなければならない。これ程、新しい時の始まりを教えてくれる花も無いように思います。

 それだけ日本人の感性に合っているのでしょうか。桜を感動と共に賛美する歌に、その心が見えてきます。繰り返して呼びかける歌詞を多く聴きます。

 「さくら、さくら・・・」と感極まって抱きしめるような歌詞です。そこでは、「開放」「感謝」「清潔」「決断」「潔白」「瞬発」と、耳ざわりの良い感慨用語が桜を説明しています。

 今年もまた、開花の早い桜。どう声をかければよいのでしょうか。四季躍動の始まりに感謝すべきでしょうか。とすると、やはりまた「さくら、さくら・・・♪」と繰り返して歌いながら、今年の桜を見ることになりそうです。(第157話に続きます)

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 2016年11月の九州生産性本部での授業風景
株式会社マップス 
代表取締役 清野 裕司

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投稿者:

ジパング・ジャパン

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