清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第153話)

第153話:新たな専用車両が欲しいと思うことがあります。

 私鉄主要各線の殆どに「女性専用車両」があります。私が通勤に利用する、東京メトロも1両が女性専用です。その場所は、今まで乗り慣れていた最後尾車両が停車する予定の場所。無意識にたたずんでいると、駅のスタッフにキッとにらまれます。止む無くそそくさと、一両先まで歩を早めます。

 車両に乗り込むと、そこもかつては見ることのなかった風景に出逢います。女性が二人乗り合わせている以外、全員が男性です。夫婦での通勤や、恋人同士の通勤風景があまり見られなくなったように思います。勿論、人の振りを毎日細やかに観察しているわけではありません。ひとり考えごとをしたり、当日の自分の行動予定を考える時間と空間。それが朝の通勤スタイルです。確かに、不逞の輩がいるのであれば、女性にとっては専用車両の空間は、今までにない心の安定が通勤時間でも得ることが出来るでしょう。専用というからには、その人たちだけが利用できる、いわば特定属性限定の囲い込みです。であるならば、日常の通勤時間ではない領域で、同じような発想がもてないだろうかと思います。新幹線でのこと。

 仕事柄、出張での新幹線利用の頻度は高いものがあります。その折に見えてくる車内風景は、実にさまざま。旅行に行くと思われる集団の元気な笑い声。眉間にしわを寄せてレポートを読むビジネスパーソン。この両者は同一の空間で衝突を起こしています。前者は弾む会話のにぎやかさを、後者は一人考える静寂を求めているからです。であるならば、この両者を分けるべく「ビジネス専用車両」があっても良いのではないかと考えてしまいます。

 じっくりと、周りに邪魔されることなく思考の回路を深め、インターネットで情報の幅を広げる。疲れた身体を窮屈なシートに押し込むよりも、ビジネス専用空間の方が、仕事で新幹線を利用する者にとっては自分専門の車両として活用されるのではないでしょうか。

 「専用」とは、限定です。出張の折に、新幹線の限定に期待を寄せることがあります。(第154話にに続きます)

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 2016年11月の九州生産性本部での授業風景
株式会社マップス 
代表取締役 清野 裕司

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清野裕司の「ビジネス心論」


今、マーケティング・スタッフには効率よく作業をこなすためのスキルを高めることよりも、幅広い視野で変化を敏感に捉える感度(センス)が問われています。起きている現象を見る目だけではなく、時にもう一つの目(心眼)を開いて、今迄と今を見直し、明日への道を切り拓いて行くように、自らの心に問う学びの志です。
学ぶこと考えることの楽しさを知った自らのビジネス体験を、次代へと歩み行く方々に伝承しておきたいと考えて「心論」と題しました。

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投稿者:

ジパング・ジャパン

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