清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第134話)

第134話:「科学」と「技術」が結びつくと新しい時代が拓かれます。

 「科学技術の進化が、私たちの暮らしを豊かにしてきた」とは良く聞く言葉です。確かに、幼かった頃の自分の生活空間と現在を比較すれば、その違いは眼を見張るものがあります。子どもの頃に本を通じて見ていたハイウエイ。アメリカのTVドラマで見た大型冷蔵庫。映画で見た小型の電話(携帯電話)や位置確認のシステム(GPS)は、誰も「007ジェームスボンド」にならなくとも、普段の暮らしで使用することが出来るようになりました。飽くなき探究心の賜物と、その研究開発努力には頭が下がる思いがあります。

 しかし、技術力を駆使して利便性を追求するあまり、結果として同質的な商品が氾濫し、却って消費行動を惑わすようなこともあります。企業は何のために、誰のために存在するのかの問いに対して、社会発展のために、顧客のために・・・と言いつつも、無益な競争環境を自ら生み出してしまい、顧客の学習過程とマッチしない開発の速度を競う場面もみられることがあります。

 企業は競争環境の中で自らの技を磨くという宿命を背負っています。ただ時として、自らの技を商品化する技術優先で捉えすぎてしまうことが見られます。技術は作り出すものですが、その前に現象や社会変化を読み解く科学が必要です。科学と技術の一体化こそが、企業に求められるマーケティング行動です。

 科学的に見れば、人にとって画像は「記憶」の再現。これを技術的に見れば、画像は「記録」の保存ということになります。どうも最近の競争は、科学と技術の一面にのみ偏っているように見えてしまいます。

 そこで必要になるのは、企業自らが「自分のコアとなる強みは何か」をカタチに現す技術の面だけではなく、意志の面での再確認です。相手を知り、状況を読み解く。そこには科学的な検証が必要です。社会のために、顧客のために・・・と堂々と発信できるのは、「科学」に裏打ちされた「技術」の力だからです。(第135話に続きます)

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 2016年11月の九州生産性本部での授業風景
株式会社マップス 
代表取締役 清野 裕司

当ブログの寄稿記事を元に加筆編集しました新書が出ましたので是非お読みください。

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「清野裕司のマーケティング考 風を聴く」

今、経営に新たな思考力が求められています。市場にはどのような風が吹いているのでしょうか。風の音に耳を澄ませていると、次代に向けた風の通り道から、マーケティング思考で未来への道標が浮かんでくるかもしれません。それはまた、自分の心に吹く風の音を聴くことにも繋がるのではないか考えました。

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投稿者:

ジパング・ジャパン

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