清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第115話)

第115話:どこで学んだかよりも、何を学んだかが「学歴」です。

 公人の学歴詐称が問題になることがあります。選挙の折など、学歴がどれ程の選択基準に作用するのかはよく判りません。過去来歴も必要ですが、それ以上に本人の人となりや、主義主張が判断の基準になるのではないかとも思います。かといって、あやふやなままで善しとしているのではありません。本人自身の属性表明に対する責任の所在は明らかにしなければならないと思います。ただ、私が思うことは「学歴」に関することです。

 「学歴」とは、「学校」の履歴なのでしょうか。むしろ「学問」の履歴ではないかと考えています。自分自身が、どのような学校に在籍し卒業したのかということは、むろん本人にとっても、また他者にとっても、その人を判断する幾つかある尺度の一つであることには違いないでしょう。しかし、われわれはそのことだけで人を判断したり、仕事においてパートナーになっているわけでもありません。学校よりも、その人がどのような意識や態度で「学問」に対応してきたのかに興味・関心があります。

 一般的に著名な学校を卒業したからといって、明快な学問の経路を持っていなければ、いつかそれは表層的な記号に対する評価になってしまいます。また、「学問」は何も学校だけで行うものではなく、それ以外の場の方が逆に、学ぶべき機会は多いものです。

 どうも最近は、「学問」というと、他者から何かを「習う」ことと思っている風潮があるような気がします。そうではなく、自らが「学ぶ」ことだと思います。自分の頭で考えることです。考える道筋を自分自身で発見すること。その基本的な眼差しを得るのに「学校」は大いに役立ちます。しかし問題は、何を学ぶのかにあります。

「学歴」は「学校」歴ではなく「学問」歴だと思います。その視点を履き違えてしまうと、おかしげな議論が起きてしまいます。(第116話に続きます)

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 2016年11月の九州生産性本部での授業風景
株式会社マップス 
代表取締役 清野 裕司

当ブログの寄稿記事を元に加筆編集しました新書が出ましたので是非お読みください。

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「清野裕司のマーケティング考 風を聴く」

今、経営に新たな思考力が求められています。市場にはどのような風が吹いているのでしょうか。風の音に耳を澄ませていると、次代に向けた風の通り道から、マーケティング思考で未来への道標が浮かんでくるかもしれません。それはまた、自分の心に吹く風の音を聴くことにも繋がるのではないか考えました。

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投稿者:

ジパング・ジャパン

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