清野裕司のマーケティング・コラム/風を聴く (第114話)

第114話:“too Easy”で出来ないこともあるようです。

 まだ明けやらぬうちに起き、自宅近隣を歩くことがあります。新聞を配達している若者に出逢います。なかに、元気良く「おはようございます」と挨拶する者がいます。こちらも元気に「おはようございます」と返答します。何気ないことですが、気もすっきりします。挨拶は、人との関係を明解にする最初の行為であることを再確認します。

 その後オフィスに向かい、幾つかのプロジェクトに関する心構えをします。資料の確認、約束時間の確認・・・と、日々繰り返される当たり前の光景です。その後、順にスタッフが出社してきます。元気な声で「おはようございます」と発して入ってくる者、中に全くその声が聞こえない者もいます。いつ出社したのかさえわからずに、その日の業務が始まってしまいます。頭の中には、その者の存在がないままです。

 日中、数本の電話がなります。積極的に受話器を持つ者もいれば、ぼんやりと受話器をとらぬ者もいます。これもごく当たり前のことですが、人によって差が出るもの。人に会ったならば挨拶を、電話が鳴ったなら積極的な会話を。日常行動を考えれば、小難しい理屈はありません。ただ、行動に転化するだけのことです。何の理屈もない行為をすることが出来ないのは、余りにも平易過ぎるからでしょうか。心構えも含めて、もう少し理屈が立ったものの方が、人は考えをめぐらせて、行動するのかもしれません。

 人への挨拶、行動の連絡、結果の報告、ミーティング前の資料確認・・・、どの一つをとってみても、理屈抜きの当たり前のことです。平易さが、思考の回路を遮断してしまうようです。簡単なものほどミスをしやすいのも、“too Easy”のなせることかと、人との出会いの場で考えてしまいます。(第115話に続きます)

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 2016年11月の九州生産性本部での授業風景
株式会社マップス 
代表取締役 清野 裕司

当ブログの寄稿記事を元に加筆編集しました新書が出ましたので是非お読みください。

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「清野裕司のマーケティング考 風を聴く」

今、経営に新たな思考力が求められています。市場にはどのような風が吹いているのでしょうか。風の音に耳を澄ませていると、次代に向けた風の通り道から、マーケティング思考で未来への道標が浮かんでくるかもしれません。それはまた、自分の心に吹く風の音を聴くことにも繋がるのではないか考えました。

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投稿者:

ジパング・ジャパン

「にっぽん」を世界へ、情報発信していく会社です。

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