グローバルなブランドづくり(第3話)

元フォーチュン誌日本代表清水氏の最後の第3話は、北九州にありますシャボン玉石けんさんの事例です。

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2011年11月21日発行号Fortune誌掲載の「シャボン玉石けん」PR記事です。

日本語訳はここをクリックしてご覧ください。

 マスターストーリーが明確になっている企業は規模の大小に関わらず、ブランドイメージが明確になり、企業ブランドが強力になります。フォーチュン誌で九州特集を何度か掲載しましたが、その中でシャボン玉さんという北九州にある石鹸の会社が参加してくれました。シャボン玉さんは昔、合成洗剤を売っておりましたが、ある時に無添加石鹸の注文があり、先代の森田社長が使ってみると長年患っていた湿疹が治り、その原因が合成洗剤にあることを知り、身体に悪い商品を売るわけには行かないと決心をして無添加石鹸の製造・販売に経営を切り替えました。そのために売り上げが1%に激減して社員も半分以上を失いました。それから17年間も赤字でしたが、ご自分の信念を貫き通し、合成洗剤の問題を指摘した本を出版し啓蒙活動を続けられていました。90年代に入りアトピーなどアレルギー疾患で悩む患者が多くなり無添加石鹸が一躍脚光を浴び、今では年商60億円の優秀な企業になっております。

 このように森田社長が金儲けの道を捨て「身体に良い石鹸しか売らない」という信念を持ち、想像を絶する苦労も厭わずにその信念を貫き通し、その結果、今ではアレルギーに困っている多くの人達の役に立っているというストーリーはそのままシャボン玉さんのブランドイメージになっているのです。フォーチュン誌の多くの読者もこのストーリーに共感してくれました。残念なことはシャボン玉さんの石鹸がまだあまり海外で売られていないので、読者がそれを手にすることができなった点です。私も知ってから友の会に入会しずっと愛用をさせていただいています。それはブランドストーリーの影響も大きいし、実際に製品が素晴らしいからです。

 このようにグローバルブランド構築にもいろいろと方法がありますが、雑誌を通じてのブランドづくりはストーリーテリングが一番だと思いますし、それは特別なストーリーでなく、自社物語で良いのです。私たち個人もアイデンティティは自己物語を他者と共有してそれを承認され、あるいは訂正されるという関係性の中でつくられるものなのです。つまり、「わたし」という認識は自分で勝手に頭の中でつくりあげるものなのではなく、場との相互作用でつくられるのです。機会がございましたら次は「場の理論」について触れたいと思います。

清水良胤氏
清水良胤氏

投稿者:

ジパング・ジャパン

「にっぽん」を世界へ、情報発信していく会社です。

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